「どうして相談しないんだよ!」
「もっと早く言えよ!」
かつて上司にこんな風に言われことがあります。
その時私が心の中で呟いていたことはこんな感じでした。
「相談したい相手だったらとっくに相談してるわよ!」
「あなたに言いたくないから言わなかったのよ!」

メンバー時代にも強烈な個性の持ち主だった私ですので、 報連相を物凄く丁寧にかつ簡潔に行っていた上司と、ほとんど行っていなかった上司に分かれました。
報連相が悪い!報連相がない! と指摘を受けた上司は、そもそも敢えてしていなかったに近く、頼りたくなかった、関わりたくなかったなど、簡単に言ってしまえば私が苦手(キライ)な上司でした。

自分がそういうタイプだったので、マネージャーになった時にメンバーからの報連相がないと、「この子は報連相が悪いタイプ」と思うよりも、「私は嫌われてるのかな」と思ったものです。
ある時、一人のメンバーに質問をしたことがあります。
「Tさんからの報連相、あんまりなくて寂しいんだけど、私、Tさんに嫌われてるのかなぁ?」
するとTさんは困ったような表情でこう言ったのです。
「そうではなくて、尾藤さんがいつも言う『報連相は簡潔に』という風にまとめようと思うとなかなかうまくいかなくて、まとめ切らないうちにいつも尾藤さんから『あれ、どうだった?』と聞かれるので・・・。すみません、まとめる力がなくて報連相が悪くて・・・」

これは私にとって結構衝撃的な返答でした。
確かにいつも私は「要点を簡潔に」「長々と文章を書くんじゃなくて、箇条書きにまとめてほしい」など、私好みのリクエストをメンバーには出していました。
そのリクエストがメンバーの苦痛の種になっていて、結果的に報連相を悪くしていたとは。

実際問題、彼女の報告は延々と説明を聞き(読み)、最後の最後にならなければ結論が分からないことが多く、「結論まだかなぁ」「結論先に教えて」と、自分が聞きたいことのみを聞き出そうとしていました。
要点を簡潔にまとめてレポートする力と言うのは大切だと思います。しかしこの場合、まず私が欲しいのはTさんからの報連相の中身であって、レポートにまとめるのが苦痛になって報連相ができないなどとは本末転倒も良いところです。
もちろんTさんのレポート力アップも望むところですが、時間をかけて良い場面とそうでない場面をきちんと切り分け、適時適切な方法で報告してもらえるよう、私の彼女に対するマネージャーとしての配慮が欠けている事に気がついたのでした。

メンバーからの報連相がない原因。阻害要因に私のリクエストがなっていたとは驚きでしたが、大きな気づきでもありました。
こちらが欲しい形で行ってもらえればそれに越したことはありませんが、目的は何かと考えた時、まずは必要な「情報」を入手することです。
そのためには多少まとまりが悪かろうと何だろうと、メンバーがどんどんこちらに情報を上げてくれるよう、受け入れ側の度量を広く大きくすることが大切なのです。

もしあなたのメンバーからの報連相が今一つだな~ と思ったら、ストレートに質問してみてはどうでしょうか?
「阻害要因は何かなぁ?」と。
It′s you!! と言われても怒らず腐らず、正直に言ってくれたメンバーに感謝してくださいね。

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