「僕にしかできないOnly oneを目指したいと思っているんですが、そうなかなかうまくいかなくて・・・」
しょんぼりとしてSくんが呟きました。
「僕なんか、やっぱり無理なのかな・・・」

No1じゃなくてOnly oneと言われて育った世代のSくん。
自分しかできないコト。Only oneがないのだととても悩んでいました。

「あのね、Sくん。『自分しかできないこと』探すなんて、そりゃあ無理よ。」

「え?」

「いえね、そういう人もたまにはいると思うよ。自分しかできないコトを持っている人。でも、大部分の人はそんなのないと思うよ。」

「???」

「『自分しかできないこと』じゃなくってね、『自分だからできること』でいいんじゃないの。例えば私ね、研修やコンサルティングの会社なんて、世の中、吐いて捨てるほどあるのよ。その中で、インフィニティしかできないことだなんて、正直ないわ。私、そんなにスーパーマンじゃないし。でも、私だからできることはあると思うの。お客様に誠心誠意寄り添う事。何回も何年もチャレンジしているんだけどなかなか変われない人の気持ちを誰よりも理解できること。『ファイヤー』と言われた人の気持ちやメンタル不調に陥った人の気持ちがわかること。経営者の気持ちもわかるけど中間管理職の気持ちもわかる。メンバーにイラつくマネージャーの気持ちも痛いほどわかるし、組織でもがいている女性の気持ちもすごく分かる。他にも山ほどあるよ。私だからできること。それがちゃんと自分で分かっていて、適切な時に実行できる。それが大切だと思うよ、私は。」

「でも、僕なんか、まだ2年目で実力ないし・・・」

「『僕なんか』って、自分を卑下して言うのやめようよ。実力があるからできるとか、ないからできないじゃなくて、今の等身大のSくんだからこそできることあると思うよ。例えば、今の発展途上段階だからこそ、わからない事や疑問に思ったことを質問することができる。ベテランになったらしたくてもなかなかできないよね。技術の習得が人よりも時間がかかったSくんだからこそ、後輩へはどんなところをより丁寧に教えてあげるといいのかそのポイントを知っている。こんな感じでまだまだたくさんあるんじゃない?」

「そんな風に考えたことなかったです。」

「新入社員なら新入社員の立場で。若手なら若手で。ベテランはベテランで。その人だからできることが誰にも必ずあるはず。そこに実力とか経験とか関係ないよ。『自分にしかできない』と『自分だからできる』は似ているけど違う。『自分だからできること』をたくさん増やしていこうよ。きっと、もっともっと仕事が楽しくなるはずだし、それは間違いなくSくんの強みになるはずだよ。」

「そうなんですね。Only oneは『自分にしかできないこと』だと思い込んでいたんですが、『自分だからできること』と捉えると、たくさんあると思います。まだ先輩達みたいに業務に追われている立場じゃないから、どんどん新しいことにチャレンジする時間がある。確かに、今の立場だったらどんどん質問もできる。5年目の先輩が、自分ではもう聞けないから僕に代わりに聞いてくれって、よく頼みに来るんです。もっとありますよね、他にも。仕事でもそうだしプライベートもそうだな。『自分にしかできないこと』を探すなんて平凡な僕には無理だと思っていましたが、『僕だからできること』は親孝行だって卒ゼミのボランティアだって、いくらでも僕なりの工夫ができる。ホント、そう考えたらなんだか楽しくなってきました。」

「そうだよね。『自分だからできること』を考えようよ。きっともっともっといろいろと楽しくなるよ。私も、インフィニティだからできること、私だからできることをもっと掘り下げていこうと思ってるよ。競争だね。」

「はい!」

最初は地球の裏側までも落ち込んでいそうなSくんでしたが、すっかり元気になってオフィスへ戻っていきました。

「自分にしかできないこと」ではなく「自分だからできること」
あなたもそんな視点で探してみてはどうでしょうか。

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