「リーダーとは進むべき方向性を示す人」とはよく言われることです。

では、その「方向性」とは具体的に、一体何を指すのでしょうか?

 

研修の場でこのような質問をすると、多くのマネージャーさん達は「目標です」と答えます。

私が考えるに、間違いではありませんが正解でもなく、35点というところでしょうか。

では、正解は何なのか・・・

「理念+目標+戦略」の3つが揃ってはじめて、リーダーが示す方向性と言えるのではないでしょうか。

 

理念とは「私たちは何者か?」「何を目指しているチームなのか?」「どうなりたいのか?」という、根本的な存在目的を語ったものです。理念無くして物事は始まりません。

次に目標です。自分たちは「こうなりたい」と理念に基づきイメージできてはいるものの、私たちは「今どのくらいできている?」「目指す姿のどの辺にいるの?」だから次に「ここまで頑張ろう」と理念という大きな大きな山に登り切るために、その都度定めるものが目標です。ですから、目標だけが単体で存在することはありません。目標は理念に基づいていなければならないですし、自分たちが今どこにいるかをきちんと見定めることが出来なければ正しい目標設定もできないのです。

最後に戦略。これは、目標をクリアするためのシナリオです。「何をどうやる?」「どうしたらうまくいく?」という考え方です。どんなに理念と目標がしっかりと定まっていても、戦略なき戦いでは勝ちはなかなか見えてきません。ある意味、最も大切な部分かもしれません。しかし、「目標は決まったんだから戦い方は自分たちで考えろ。任せたから。」というリーダーが多く見受けられます。私からすると、これは無責任極まりないと思います。戦術(どんな武器を使って戦うかなどの戦い方)を任せることはあったとしても、少なくとも戦略はリーダーが考える、またはメンバーと一緒に考えるべきでしょう。

戦国時代の戦を例にとるならば、織田信長が今川義元の首を討ち取った桶狭間の戦い。兵力が5倍とも10倍とも言われる今川に対して籠城ではなく奇襲という戦略(シナリオ)を立てます。あとはシナリオに沿ってどう戦うか。地形や天候をうまく利用し、スパイを送り込んで情報を得、義元の首だけを狙って深追いしない。これらが戦術にあたります。もし信長がお決まりの籠城策を取っていたら、その後の大躍進はなかったかもしれません。戦略は勝敗の行方を左右する重大ポイントと言えるのです。

 

弊社の例で言うとこんな感じになります。

理念 「人と組織の可能性を信じ、輝かしい未来への扉を共にひらきます」

目標 「今期のお取引企業様を昨対150%に引き上げる」

戦略 「マネジメント層へのプログラムをミドルマネジメントだけでなくトップマネジメントも含めての濃い内容にバージョンアップする。お得意様からのご紹介を拡大する」

戦術 「研修だけでなくワークショップやオンラインセッションで・・・・・ ご紹介のお願いについては・・・・  トップマネジメントに対してのアプローチは・・・・」

 

戦術はメンバーが考えて良いでしょう。ここにまで細かくいちいち指示していては、メンバーの自主性と考える力を奪ってしまいます。

しかし方向性、つまり理念+目標+戦略は必ずリーダーがメンバーに納得性をもって示さなければいけません。

ただ言うだけではなく「納得性を持つ」ということもポイントですね。

 

さあ、あなたはメンバーにきちんと方向性を示せていますか?

それは納得性を持ってメンバーに受け入れられていますか?

チームの成績がなかなか良くならない場合、もしかしたらここにヒントが隠されているかもしれません。

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