人が自分の行動・振舞いを自ら変えるには3つの条件があります。

合言葉は「What? So What ? Now What?」

「何を? だから何? それで何?」です。

 

最初のWhat?(何を?)

これは、好ましくない行動、または変えたほうがいいと思われる行動を「自分はやっているんだ!」と自らが「自覚」することです。

この場合、「あなたの〇〇な行動は問題だよね」と第三者から指摘されたとしても、当該本人以外の人たちは全員がそのことを認識していても、該当者は全く自覚がないということが意外にも多いものです。

大切なのは「ああ、自分はやっている」と自覚すること。これがなければ、周囲がいくら口を酸っぱくして指摘をしても、何の効果も得られません。

 

次にSo What?(だから何?)

これは、その自覚した行動(振舞い)は、良い結果より悪い結果の方が多い、または自分が望まない否定的な結果を生み続けるのだと、その行動をし続けた結果の未来を認識することです。

好ましくない行動を自覚していても、「自分はそういう性質(タチ)だから」「今更変われないよ」などと言い訳をしてしまう人もたくさんいます。そういう人たちは、今の好ましくない行動をし続けた先の自分にとって本当は欲しくない未来について、敢えて考えないまたは気がつかないよう、自らをコントロールしてしまっているのかもしれません。

好ましくない行動をし続けた結果の自分にとって、そしてその影響を与えてしまう周囲にとってもUnhappyな結果をしっかりと認識することがとても大切です。

 

最後のNow What?(そして何?)

良くない行動をしていてそれが自分や周囲に望ましくない結果をもたらすのだとしっかり認識することができれば、大部分の人たちは「変わろう」「変わりたい」「変わらなければ」と思うはずです。

その際必要なのは、今の行動に変わるオプション(他の選択肢)を考えること。必要に応じて、そのためのスキルをリーダーが提供することです。

変わらなければと思っても、これまでの行動に変わるオプションが手元になければ、どうしたら良いのか分からずに、結局は望ましくない行動を取り続けることになってしまいます。

スキルはここで初めて出てくるのです。何故ならどんなにスキルを学んでも、自分に必要だと思わなければ誰もそのスキルを使おうとは思いません。また、What? So What?の状態をしっかりと踏んでいれば、まさしくカラカラに乾いたスポンジと同じ状態ですので、スキルの吸収具合もただ漠然と学んでいる時とは天と地ほど違います。

スキルは最後なのです。

 

とここまで書きながら、ごく最近、私が「自覚したことによって自ら改めた行動」があることを思い出しました。

月1回の経営者の勉強会ではパワフルな方達が沢山集まっており、皆さん、とても饒舌です。特に、女性の皆さん方はエネルギーに満ち溢れ、私も圧倒されてしまうほどです。毎回の懇親会でも私は聞き役の方が多く、質問されたことには答えますが、自ら積極的に話題を展開するということは殆どしていませんでした。

ところが!

今月の勉強会終了後の懇親会において、同じテーブルだった複数の人たちから口をそろえてこう言われたのです。

「何言ってるんですか!? 尾藤さんだって相当パワフルですよ! 自覚していないんですか?」

これには全く驚きました。私よりも遥かにエネルギーに満ち溢れパワーの塊だと私が感じていたAさんやBさんと同じくらいだとみんなが言うのです。私の発言量は彼らの半分にも満たないのに・・・

納得がいきませんでした。

懇親会終了後、別の日に所用で会った一番仲良くなったCさんに、その時の話を打ち明けました。「このように言われたけど私は納得できないんだけど。私って、AさんやBさんと同じくらいなのかしら?」

するとCさんはとても分かりやすく説明をしてくれました。

発言の量ではなく、発言の内容と私がもともと持っている雰囲気(肯定的な意味で)が皆にそう感じさせるのだと。だから、あまり発言していなくても大きな影響力をチームに与えるし、発言量が多すぎると、ややもすると煩く感じられたり威圧感を相手に与えるかもしれない。そして具体的に、私のほんの少しの発言が周囲にどんな影響を与えたかを実例をあげて説明してくれました。その後、私と同様のタイプの人は周囲に与える影響がどんなものかを一般論として二人で話をし、その結果、私は自分が言葉を発する量とタイミングに一層の注意を払うことが必要だと、そしてそのためのオプションも手に入れることができたのです。

つまり、Cさんとは最初のWhat?と2番目のSo What?、そして最後のNow What?までもが会話の中で完結できたのでした。

 

最初の難関「自覚」することは、私とCさんのように良い信頼関係が築けていれば、日常会話の中でも行えます。

他にも自覚するため(自覚してもらうため)の方法は色々とあります。

これらについてはまたの機会にお話しいたしましょう。

 

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