NHK大河ドラマ「おんな城主直虎」も、残すところ次回の最終回のみとなりました。
史実がどうかは別として、いつも登場人物の人となりから多くを学ぶことができるこのドラマを毎回欠かさず見ていた私としては、ちょっぴり残念な気がいたします。

いつも諦めが悪くしつこく物事に食い下がると評されている主人公 直虎ですが、彼女の考え方は実に勉強になります。
前回は、家康を堺から海路三河へ逃すために、その船の手立てをどうするかというところで、私はとても惹きつけられました。

堺から知多へはおよそ5日間。途中、どこかの港へ寄らなければ難しいが、どの港も戦備えを始めていて、家康を乗せた船が寄港するのは危ぶまれる

たった5日であろう。どこにも寄らずに走れる船はないのか?!

それは南蛮の船くらいしか無理でしょう・・・

そうか! では南蛮の船を用意しろ!

いや、南蛮の船を用意するのはそう容易くはありません・・・

なんじゃ? 銭か? 

銭もそうですが、おなごが・・・

そうか。おなごか。

普通のおなごでは・・・ 尼様なら・・・

・・・・ 我か。わかった。それで済むならお安い御用じゃ。

こう話は進みます。話の中では、直虎が身を投げ出す結果にはならずに済むのですが、注目すべきは、目の前に突きつけられる「できない理由」をことごとく逆手にとって、できるためのヒントとし、問題を解決しようとするその発想の柔軟さです。
彼女にとっては「できない理由」という考え方はないのかもしれません。すべてが出来るための手がかりとなるコト。それに何より、彼女の強みは「やってみぬではわからぬではないか!」という、諦めない姿勢です。
どんな難問が目の前に立ちはだかろうとも「やってみなければわからない」という気持ちがあるからこそ、周囲があれこれと述べ立てる「できない理由」が、彼女には「できるためのヒント」に思えるのでしょう。

日常において、職場において、ついつい、できない理由を口にしてしまう時、それは「やり遂げたい!」「何とかしたい!」という気持ちが最初から欠けてしまっていることが多くあるかもしれません。
もしそうではなく、「何とかしたい!」と思っていても、目の前の壁が厚ければ厚いほど、高ければ高いほど、すぐに諦めてしまいそうになるのは人の常。
しかし、直虎のように、一つずつ丁寧に、「できない理由」を「できるためのヒント」と置き換えて考えてみると、そこにはもう、できるための方法しか見えなくなっているかもしれません。

「どうすればできるだろう」と考えると難しい事でも、「〇〇だと難しい」「〇〇だと良いのだけど(現実は違う)」という支障になっている事柄を好転させるたにはどうすればと考えると、意外にも発想が広がりやすいのかもしれません。

「できない理由を考えないで、できる理由を考えろ!」
メンバーに常々そう言っている上司の皆さん。そう言い放つのは簡単です。考えられないからメンバーは困っているのかもしれません。
どうすればできる理由を考えられるようになるのか。
直虎がそうであったように、上手にメンバーを導いてあげるやり取りができたなら、こんなに素晴らしいことはないですね。

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