JAXAシニアフェローの川口淳一郎氏の講演 「やれる理由こそが着想を生む『はやぶさ式思考法』」へ行ってきました。

はやぶさが幾多のもの困難を乗り越え、満身創痍になりながら小惑星イトカワからサンプルを持って地球に帰還したニュースを知った時の感激は、今も鮮明に記憶に残っています。はやぶさがとても愛おしく感じたし、失望から絶望へ、最後は祈りにも似た気持ちではやぶさの帰還を待っていた当時のJAXAの方達のインタビュー記事を見た時には、共に涙してしまいました。
そんな「はやぶさ」プロジェクトを率いた川口氏のお話はダジャレ山盛りの笑いから始まり、とても学びの多いものでした。

心に残ったフレーズがいくつもあるので、今回は1つに絞るのではなく、それらを記したいと思います。

◆ トラウマの中には何を見ることができるか?  答え:うさぎ
  理由 虎・卯・馬
  これを聞いてある学生が、「辰・巳」が抜けていると言ったが、それは間違い。
  学校教育をはじめとして、私たちは常に「必要条件」を解として求めているが、必要条件でなくても良い。それでは次に進めない。十分条件で良い。

◆ 不完全であることを怖れない。
  完全に理解していなければ次のページに読み進められないというのは違う。
  不完全でも次に進む。次に進むことで未来がある。そうしなければいつまでも今のまま。
  だから、不完全であることを怖れずに次へ次へと進む。

◆ 人を育てるのは手取り足取りではない。
  徒弟制度では親方は手取り足取り教えたりせずに「見て盗め」と言う。「見て学べ」ではない。
  自ら勝ち取ったもの、盗み取ったものしか人は身につかない。

◆ 体操から加点法を学んだ。
  昔は10点満点からの減点法だったが、今は加点法。だから、得点は青天井。
  フィギュアスケートも同じ。
  人の育成は加点法で考えるのが良い。可能性は無限大

◆ 思い込みが人を盲目にする。その結果、すでに存在するもの(過去)を外挿し、誤解を生む。
  
◆ 見えるものは、皆、過去のモノである。見えていない未来を探さなくては。

◆ 殆どの人が「そう思っている」ことが実を結ぶとは限らない。
  自分だけしかそう考えていない・・・。それは「チャンス!」だと思え。

◆ 自らの国(チーム)に誇りを持てるか? 
  その研究は何の役に立つのか? 何の役にも立たない。
  その国の国民(チームメンバー)で良かったと思えるための価値を残せれば良い。

◆ 協調性に優れた人物にリーダーはいない。
  スジの通ったことをやり遂げるには、博愛主義ではダメ。
  そのためには、提案は皆に見えるように議論し、どう決めたか、事の否・決も見えるようにする。

◆ 鯛の切身より目刺しになれ
  大きなプロジェクトの小さなパーツの担当では、聞こえはいいかもしれないが全体も分からない。
  小さくても頭から尾まで全て経験した方が達成感も充実感も、その後の経験という意味でも違う。
  「鶏口となるも牛後となるなかれ」と同じ。

◆ 規制がなかったら何ができるかを考えてみる。
  日本はルールを尊ぶ悲しさがある。
  窮屈だと言いながら守られている安心感を無意識に感じている。

◆ 才能は有限 努力は無限

◆ プロジェクトとはチェックシートをチェックすることではない。
  チェックシートは過去に基づく。
  プロジェクトとはチェックシートを創っていくこと。
  つまり、まだ見ぬ未来を創っていくこと。

◆ 三日坊主のすすめ
  二日も頑張ったじゃない!

◆ オンリーワンを目指すと自然にNo.1になる。
  未来を見据えてオンリーワンを目指す。

◆ やれる理由を見つけて挑戦しない限り成果は得られない。

私が最も心に響いたのは、「必要条件でなくて良い。十分条件で良い。」「不完全を怖れずに次へ進め」でした。
まるで、私のためにあるような言葉。
十分条件で良いと思うだけで、随分と心が軽くなります。
人の可能性は無限大。
まだ見えていない未来に向かって歩いていく元気をいただいた90分間でした。

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