マネージャーの皆さんからはこんな声をよくお聞きします。
・メンバーがこちらの期待に沿ってくれない。
・メンバーが自分のやりたいことに固執して、会社の目標に前向きでない。
・メンバーの目指していることや目標がよくわからない。

一方、メンバーの皆さんからはこんな声をお聞きします。
・上司から期待されていると思わない。
・会社の目標を押しつけられている気がする。
・自分のやりたいことがわからない。

これではチームとして一つ目標を目指しているようで、全くずれたままそれぞれが走っており、または一方は立ち止まっており、上手く機能するはずがありません。
しかし、このような声は本当に多く聞かれるのです。

マネージャーがメンバーに望む姿とメンバーが目指す姿が一致していることが理想ですが、現実はなかなかそううまくはいかないものです。
そんな時、マネージャーは企業や組織の立場からメンバーに対しるあるべき姿や期待を伝えるだけでなく、メンバーの希望や目指すキャリアを丁寧に引き出し、お互いの視点から期待を話し、双方向の観点から話を進めていくことが大切です。

つまり、「わからない」「思わない」と否定で終わってしまうのではなく、「話し合いなさい。じっくりと!」という事です。

至ってシンプル。簡単な事なのですが、こういうと、殆どのマネージャーさんは「どう持ち掛けていいのか分からない。聞いても答えてくれない。」となり、メンバーさん達は「どうせ言っても無駄だし・・・」と言うのです。
世の中、ほとんどの事は「話し合う」ことで解決できるはずなのに、どうしても様々な感情(しかもネガティブな)が邪魔をして素直に話すことができません。

でも同じチームなのです。
マネージャーはメンバーに頑張ってほしいと思っているはず。(うちのメンバーはダラダラ怠けていても構わないと思っているマネージャーはいないはず)
メンバーだって一日の大半を過ごす職場において、できることなら輝きたい、楽しく前向きに仕事をしたいと、本音のところでは思っているはず。
だから、お互いにおかしな感情抜きにして、素直に前向きに話をしてみてほしいのです。

例えはこんな風に。

マネージャーはメンバーに対して相手の可能性をどのように見ているのか、業務や会社の未来はどうなっていくのか、それらを踏まえてメンバーにどんな期待があるのか、どんな改善ニーズがあるのかを伝えます。
同時にメンバーは、この会社でどんなキャリアを描いていきたいのか、それを今の業務に結びつけるとどんな挑戦的な目標を描くことができるのか、そこに至るまでにどんな能力開発をする必要があると感じているかなどを伝えます。
お互いの視点から期待を話し合い、共に実現したいビジョンや共通の想いをじっくりと話し合い、お互いにメリットになる目標を設定していきます。
そうすることで両者の思考を見える化し、明確化することができます。
目標達成のにためにはどんな能力開発が必要なのか、自分の課題や力をつけていきたいテーマなどを双方で設定し、それぞれ現状はどのくらいできているのか(スケーリング)点数をつけ、取り組みの優先順位を考えていきます。

「別に目標とかやりたいことはないです。」というメンバーの場合、例えばこちらのブログを参考にしてみてください。
スケーリングについては、こちらのブログをご参考にどうぞ。

研修やワークショップ終了後、モチベーションは上がり、やる気に満ちた明るい表情をしている受講生の皆さんをたくさんお見かけします。
しかしそれは、その時点でようやくスタート地点に立ったという事。大切なのはそこからです。
研修等で心に灯った「種火」が一層大きく燃え盛るのか、それとも消えてしまうのかは職場に戻ってからが勝負です。
大きく燃え盛る種火は簡単には消えませんが、まだ小さな種火の段階では、少しの逆風でもあっという間に消えてしまう可能性もあるからです。

種火が消える要因は様々です。どんなに本人が努力をしていても、逆風にあらがえないこともあります。
そんな時、マネージャーとして心したいことは、種火が消えないよう逆風からメンバーを守ることではなく、より一層強く燃え上がるよう新鮮な酸素を送り込み応援してあげることではないでしょうか。

大切なことはメンバーを一人にしないコト。
共に実現したい未来(目標)のために、メンバーを守ってあげるのではなく、メンバーが自走できるようにマネージャーが支援を惜しまないことです。

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