キャリア研修を受講した結果、「この会社ではなかった」「他に本当にやりたいことに気がついた」と、今所属している会社以外での道に将来を考える人が必ずと言っていいほど出てきます。
ですから、私はキャリア研修をお引き受けする際は、そのような場合があるという事をお伝えし、ご了承頂いたうえで実施いたします。

最近では、そのことに異論を唱えられるご担当者様は殆どいらっしゃいませんが、ごくたまに、また過去においては、「それでは困る。ココで頑張れるように導いてくれなくては」とおっしゃられることがありました。

そもそも、キャリア研修とは何か?
「今の会社でどう頑張っていくのか?今の会社で自分のキャリアをどう築いていくのか?」
メインテーマがここだと、前述のご担当者様のように、「それは困る」となるのでしょう。

しかし、本来のキャリア研修は、というよりも、私がお届けしているものはそうではありません。
自分はどんなキャリアを築いていきたいのか。そのために今をどう過ごすのか。今の職場(会社)をどう活用するのか。
つまり、主眼はあくまでも個人であり、会社は個人の目標を達成するための良き場(手段)という立ち位置です。
もし、会社を良き場と捉えることがどうしてもできない場合は、その人にとっては、魅力的な職場ではないということになります。
良き場とは、キャリア形成のために適している場という意味であり、厳しさや困難は当たり前にあります。
この職場では成長は難しいなと感じれば、「この会社ではなかった」と思うということです。

それは受講生の責任ではなく、もしかしたらそう感じてしまう職場(風土)を作ってしまっている先輩、上司、会社に問題があるのかもしれません。
受講生を責める前に、魅力的な職場作りをできていない自分たちを振り返ることが必要です。

キャリア研修終了後、「なんか、この会社違う気がするんです」ともし自分のメンバーが呟いたとしたら、相手を責める前に、自分達の職場は成長望める場かどうかを客観的に見つめてみると良いでしょう。
あなたが成長できるかではなく、メンバーそれぞれがそれぞれの目指すところへ向かうために成長できるかという事です。

特に!
今の20代、30代は「成長」という言葉に敏感です。
「この職場では成長は望めない」と感じてしまうと、それ以上、そこで頑張ることは難しくなってしまうようです。報酬や名誉、やりがいなどだけでは動機づけにならない場合もあるということです。

一人ひとりが成長できる職場づくり。
そういう意味では、キャリア研修終了後の受講生の反応は、マネージャーや会社への通信簿なのかもしれません。

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