大学を卒業すると誰もが就職すると思いがちですが、私のごく身近にそうでない若者がいます。
皆が就職活動をする中で彼は自分がどうすべきか散々迷い、卒業後は暫く「バイト生活」を送ることを決断しました。
両親との葛藤はそれは凄まじかったそうです。
親御さんのお気持ちになれば分からないではありません
せっかく大学まで出して就職活動をしようとしない我が息子に腹立たしさや苛立ちを感じたにちがいありません。
しかし、私には彼の言い分も分かるのです。

自分がしたいことがボンヤリだけど見えかけている。
しかし、そこへ行くためにどう進んでいけばいいのかがまだわからない。
母は「とりあえず就職して、それから考えれば。」と言うけれど、僕はその「とりあえず」というお茶を濁すようなことができない。
不器用だと言われればそれまでだけど、それでは仮に就職した会社にも失礼だと思う。
せっかく大学まで出してもらい、その間に決められないのは両親には本当に申し訳ないけれど、自分の人生だから自分で決めた道を歩いていきたい。
だから今のバイトを続けながら、自分が「こうだ!」と思える道を自分で見つけ、自分の足で歩いていきたいんだ。

「他人の子だと思って!」と彼のお母さまにはなじられてしまいましたが、私は彼の応援をしています。
誰もかれもが流れに沿って一律に就職していく中で、しっかりと自分を見つめ、自分の足で歩こうとしている。それはもう、素晴らしいことだと思うのです。

長い人生、多少足踏みしても、廻り道しても、どうってことはありません。

「山高くして月上ること遅し」 です。

思いを強く高く持つ人ほど、大成するのに時間がかかります。
でも、「思い」を持っているというのは本当に素晴らしいことだと思います。
諦めることなくその思いを持ち続けてほしい。
周囲は稀有な目で彼を見るかもしれませんが、私は自分を貫こうとしている若い彼を応援したいと思っています。

どんな時にも月(彼)は輝いている。
彼の山が高ければ高いほど上るのに時間がかかるだけ。
必死で月を山の上へ登らせようともがいている彼を、私は温かく見守り、また、彼のお母さまが彼を見守る優しい月でいられるよう、彼女を応援していこうと思います。

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