今の時期になると必ずと言っていいほど「あるテーマ」に関するご相談がひょっこりと顔を出します。
それは、「メンバーとの面談が怖いんです」「メンバーとの時間が憂鬱なんです」といったもの。
多くの企業が年度末を迎えるこの時期、1年間の通信簿とも言えるメンバーへのフィードバック面談がマネージャーの役割として定められています。そのメンバーとの面談が重い負担としてマネージャーにのしかかり、年度末を迎えると気持ちが落ち着かず、それどころか軽いうつ状態になってしまうマネージャーが出てきてしまうほどなのです。

彼らがメンバーとの面談の時間を怖れる理由は様々です。

評価に納得できずに反発されるから
だんまりを通されて、フィードバックが伝わっているかどうかが分からないから
女子社員は思い通りでないと泣く子がいるから
ダウングレードや減給などの本人にとって好ましくない状況を冷静に伝える自信がないから

皆、口々に自分なりの理由を述べ立てて、できることなら私にその面談を変わってほしいとでも言いたげな様子なのです。
彼らの口から発せられる表現は様々ですが、私が彼らに言う事は1つだけです。
「普段、どれくらいそのメンバーと真剣に真正面から向き合っているの?」

すると「コミュニケーションは取っています」「普段は直行直帰なんで顔を合わせて話す時間がないんです」「何でもない時はいい子なんですけど評価にまつわる話は向こうも避けるので」など、それぞれの返事を口にします。

普段、コミュニケーション取ってるのにフィードバックの話ができないなんておかしいでしょう?!
直行直帰で時間がないなら時間をつくるどんな努力をしてきたの?
相手が嫌がる話を避けてきて、避けられない状況になってグチグチ言うほうが間違っていない?

ここまでくると私も少し厳しめになります。
つまりはこの1年間、マネージャーとしての仕事をしっかりとせずにサボってきたそのツケが今きてるんだよね!

フィードバック面談という、たった1回の限られた短い時間ですべてを完結させようとするからいけないのです。
メンバーからしてみれば、良い話であろうとなかろうと、納得をして受け止めたいと思っているはずです。
メンバーが怒ったり泣いたりして感情を爆発させたり、黙り込んで感情を隠してしまうのは、納得と言う状態ではないからでしょう。
あなた自身に自信がないというのは、冷静に伝えられる云々というよりも、相手に納得してもらう自信がないからではないでしょうか。

フィードバック面談ほどその場の話し方テクニックが通用しない場面はないと思っています。
大切なのは「普段の関り」です。
常日頃からメンバーとどれだけ深いところでの話ができているか。話の密度・濃度は濃いのか薄いのか。
あなたが行うフィードバック面談に対するメンバーの態度は、マネージャーとしてのあなたへのメンバーからの通信簿なのです。
どんなに厳しい内容の面談になろうとも、メンバーの心からの面談が得られればマネージャーとしてのあなたの1年間は合格。ポジティブな内容のフィードバックであっても、あなたが行った評価や日常への感謝をメンバーから得られないのであれば、マネージャーとしてのあなたはもっともっとマネージャーとしての日常の仕事を行わなければいけないのでしょう。

今から今年度内のフィードバック面談への対策を何とかしようとジタバタしても、それは無理があろうというものです。
この年度末、不安だったり怯えていたり、もしくは既に面談を済ませたけれども苦い思いが残ったり、やっぱりうまく行かずに不完全燃焼だったというあなた。
大切なのは「日常」です。来年度末へのスタートフラッグは既に降ろされています。
あなたとメンバーとの間の心の溝が埋められるような日頃の関り。今のこの時期に改めて考えてみてはいかがでしょうか。

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自己評価が高いメンバーに向き合う
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自己評価を促すためのスケーリング
評価の季節に思うこと

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