担当者さんとは親しくお会いしていてやり取りも頻繁だけど、責任者や経営層の方とは実務の打ち合わせでお会いすることは殆どなく、したがって直接お目にかかる機会はうんと少なくなります。
ましてや企業の規模が大きくなればなるほどその傾向は強くなります。

先日訪れた新規の某企業様。たまたまその日は応接スペースがいっぱい。社員の皆さんが休憩時に使うリフレッシュスペースでの打ち合わせとなりました。場の軽やかな雰囲気も手伝ってか必要な打ち合わせはすぐに終わり雑談に興じていた時、たまたま担当者さんが所属する部の管掌役員Sさんがそこにいらっしゃいました。
「あ! ご紹介します。うちの部の部門長で役員のSです。」
あ~ この方がさっきお話に出てきたSさんなのね。
そう思い名刺交換をし、他愛ない世間話をほんの少しだけすると、Sさんはすぐにその場を後になさいました。

驚いたのはその翌日です。
なんと! S役員から直筆のお手紙が届いたのです。
そこに書かれていたのは弊社に対する感謝と、何か気づいたことがあったら何なりと進言してほしいというありがたい言葉でした。

普段、私も名刺交換をした方にはすぐに直筆のハガキをお出しします。
その方とのご縁に感謝し、お目にかかった時の話題等を文面に交えながら、季節やその方のイメージにあったハガキを選んで1枚1枚書くのです。
そうしてお出ししたハガキにお返事を頂くことはこれまでにもたくさんありました。とてもありがたく嬉しいことだと思っています。

しかしお客様の方から、しかも大企業の役員の方自らが、ちょっと名刺交換しただけの私に対して上質な越前和紙の便箋と封筒に直筆でしたためたお手紙を頂くのは初めてであり、驚きと同時に感激してしまいました。
S役員の部下に対する愛情、仕事と会社に対する愛情、そして私たち取引先に対する気遣いの心がそこには溢れ出ていたからです。

あ~。この会社様には何があっても誠心誠意真心を尽くそう。
お手紙を手に、改めてそう心に固く誓いました。

上司が部下に対してしてあげられる援護射撃。
それは直接的なものだけではありません。
S役員のようにほんのちょっとの時間と手間を割いてできる間接的なフォローはいくらでもあるのです。

S役員からお手紙を頂いたことを担当者さんに報告・お礼を言ったところ、担当者さんは嬉しそうにこう言ってくれました。
「あ!届いたんですね。本当に自分で書いているんですよ。僕らも本当にありがたくって感謝しているんです。」

上司ができるメンバーへの援護射撃。
他にもたくさんあるはずです。
直接と言わず間接と言わず、時間と手間を惜しむことなく実のある応援をしたいものですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です