「子供の頃のアルバム、東京へ持って帰ってよ。」
と姉が実家の押し入れから何冊かのアルバムを持ってきました。
子どもの頃の私がそこにはいっぱい。
こんなだったのかぁ。私って・・・。
ちょっぴり恥ずかしい思いをしながらアルバムのページをめくっていくと、新聞記事の切り抜きが出てきました。
それは中学2年の夏、「とべとべチビッ子」というタイトルで地元紙の取材を受けて掲載されたものでした。

プリマ目指して世界に飛躍したい

何とも大胆なタイトルです。得意げにアティチュードのポーズを取って映っている私。

この頃の私は、わがままを言ってソ連(現・ロシア)のレニングラード(現・サンクトペテルブルグ)にバレエの短期留学をさせてもらい、本気でバレリーナになることを夢見ていました。
学校の成績が落ちてバレエを辞めさせられては困るので、勉強も頑張ってしました。
中間・期末テストとレッスンが重なってもお休みはしませんでした。勉強しているよりもバレエを踊っている方が楽しかったし、何より良い気分転換になりました。
いつだったか、40度近くの熱が出て学校を休んでいた日でさえも、レッスンがある日はベッドを抜け出してお稽古へと向かい、こっぴどく母に叱られたことがありました。

懐かしい思いで記事を読みながら、あの頃のバレエに対する情熱と同じだけのものがあれば、なんだってできる気がしました。
あのエネルギーは一体どこから来ていたのでしょうか。
三度の食事よりもバレエが好きでした。お小遣いやお年玉は全てトゥシューズ代に消えていきました。
土日もレッスン。お友達とどこかへ遊びに行くという事はありません。それでも楽しかった。

「好き」というそれだけで、あんなにも頑張れる。あんなにも努力できる。あんなにも充実した気持ちになれる。
そう思いました。
大人になるにつれて自分の才能の限界を認識し、残念ながらプロのバレリーナになる夢は断念しましたが、「夢の力」「好きの力」はとてつもなく大きいという事を今更ながらに思い出しました。

自分が進む道がまだ見えないあなた。
好きで選んだけどなかなか先が見えずにさまよっているあなた。

ゴールへまっすぐに進むだけが人生ではありません。
あっちへ行き、こっちで休憩し、蝶々のようにふらふらとゆったりと飛びながら進んでいくのでも良いではないですか。
そこに「好き」があるならば、きっと必ずゴールへたどり着くことができるはずです。

子どもの頃のバレエと同じくらいに今、私が「好き」と言えることは何かと自分に問うたならば、「人の笑顔を見ること」と答えます。
イキイキとその人らしく輝く笑顔でいられるお手伝い。それが本当に好きです。

40年近い時を経て、今の私の目の前に現れた14歳の私。「迷わずに進め~!」と喝を入れてくれているように思いました。そして、この仕事への私の想いと情熱を改めて強く感じたのでした。

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