保護犬だったポンちゃんは今のお家に来て約半年ですが、過去のトラウマがあるのか、初めてワンコを飼うパパとママにも気に入らないことがあるとウゥゥゥと唸ったり牙を向いたり、物凄い勢いで吠えたてたり、なかなか手ごわい相手です。
それでも毎日毎日、ママは根気よく公園にポンちゃんと一緒にお散歩に来ており、多くのワンママ達の応援もあり、ポンちゃんのワンワンやウゥゥゥは少しずつ良くなってきました。

ところが今日はまた少し、ウゥゥゥが出てきてしまい、他のワンコに問題行動をしてしまいました。
どう叱っていいかわからないママ。
お節介と知りつつも私が「No!」とポンちゃんに低く太い声でキツク言ったところ、ポンちゃんは鼻の間に皺をよせ、低い声でウゥゥゥと私に対して威嚇の唸りを始めました。
「No! ポンちゃん No!」
「ウゥゥゥ」
「No!」
「ウゥゥゥ」
しばらく続いたこのやり取り。
何度目かのNo!の後、ポンちゃんは私に飛び掛かってきて左手に噛みつきました。
私はすぐにポンちゃんのリードを短く持ち、身動き取れないようにしてから彼の眼をキツク睨みつけて、史上最大級のドスのきいた図太い声で言いました。
「No!!! No!!! No~~~‼‼‼」
私の迫力に恐れをなしたのか、観念したポンちゃんは私から目をそらし、唸りをやめて伏せの格好をしたので、私はポンちゃんママにリードを手渡しました。

「ゆうたくんママ、血が出てる。ごめんなさい。私、本当にもう・・・・。この子をどうしたらいいかわからなくって。手に余っていて・・・。可愛くない・・・。」
涙ながらにそう言うポンちゃんママ。
「あれくらい本気で叱らないといけないんですね。私、全然できなくって・・・。噛まれるの怖いし・・・。」

そう言うママの傍らで、ポンちゃんは既に私には一目置いてくれ、良い子ちゃんになってくれていました。

「ポンちゃんママ。『可愛くない』だなんて言ったらポンちゃんが可哀そうよ。それ、ポンちゃんに伝わっちゃうよ。子育ても犬育ても同じよ。私、子育てはしたことないけど・・・。けど、会社のメンバー育ても同じ。こっちの好き嫌いは相手に伝わっちゃう。こっちが恐れてたら相手にわかっちゃう。こっちが本気だったら相手も本気で受け止めてくれる。 大丈夫よ。ポンちゃん良い子じゃない。」

「私、ちょっと後悔し始めていて。引き取ったこと。伝わってるかもしれないです。ゆうたくんママ、自分の子じゃないのにポンちゃんに本気で叱ってくれて・・・。私、あんな風にポンちゃんに向き合ったこと1回もなくって・・・。」

「はは。私は単にお節介なだけで。けど、折角パパとママに出会えたのに、ポンちゃんがもっと幸せでいられるには、パパとママがポンちゃんに遠慮しないで本気でぶつかりあうくらいの勢いの方がもしかしたら良いかも。ほらぁ。『愛情の反対は無関心』って言うじゃない。」

ウゥゥゥと牙を向くのは何もポンちゃんだけではありません。
子どもでもメンバーでもあり得る話です。
そういう相手に正面から向き合って本気で接するのは、場合によっては少々しんどいことかもしれません。
しかし、こちらが本気であれば、その熱量は必ず相手にも伝わると私は信じています。
正確にはこちらの本気度具合がどれくらいかが相手に伝わるのだと思うのです。
50%なのか、80%なのか、100%なのか。

相手がワンコであっても人間であっても、私は常に本気度満点で相手と向き合いたいと思います。
あなたはメンバーに本気で向き合っていますか?

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