記者会見や国会での証人喚問などを見ていると、質問する側の「質問力」にガッカリすることが度々あります。
こういう場面では一人一質問だったり時間の制約があったりします。
共同の場ですからスクープを狙っているわけでもないでしょう。
にも関わらず、私がいつも感じていることは、みんな、「自分が聞きたいことを聞いている」ということです。
ですから、「あ、もうちょっと。いいところまで来た」と思っても、次の質問者が全く違う質問を投げかけたとたん、その「いいところ」からあっという間に別の方向へ行ってしまい、「無駄な会見だった」「本当のことを話さないなんて」となるのです。

所属が違っても、政党が違っても、このような場面で質問する側は「共通の目的」があるはずです。
それは「真実を見つける」ということです。
そのために制限の中で彼らができることは、自分が聞きたいことを自分勝手に聞くことではなく、問題とその答えを全体の真ん中に置き、常に全員がそこに向かって一つのチームとなって共に深堀り、探究していこうという気持ちで質問を行うことではないでしょうか。

Aさんの質問から引き出された答えを受けて、Bさんが更に深堀りの質問を行う。
Bさんの深堀質問から引き出された答えを受けて、Cさんは角度の異なる質問を投げることにより、その前段の答えの信憑性を確認する。

これらは何も会見や喚問の場だけのことではありません。

問題を共有し、それを全体の真ん中に置き、質問を重ねていくことで問題を解決していく。
自分が聞きたいことを聞くのではなく、チームをうまく機能させることによって全員で問題解決を図ると共に、チーム個々人の成長をも促進させることができる。

職場においても家庭においても、どんな組織や集団においても応用できることなのです。

本当のことを言わない。
頭が固い。

相手の答えやその姿勢を嘆く前に、質問する側の姿勢とそのやり方を振り返ることも大切です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です