以前、某企業様のマネージャー育成のためのプロジェクトミーティングにオブサーブさせていただきました。

なぜ、そのようなミーティングを実施するに至ったのかの背景、部門責任者のお考え、部長さんたちの感想とご意見などを事前にヒアリングし、どのように展開されるのかをとても楽しみに参加いたしました。

 

ところが!

「やれと言われているから集まっているけど、こんな話し合い効果的なの?」

「忙しいんだから仕事していた方がいいのに。」

など、声にはならない苦痛の声がオブザーブ席には聞こえてきました。

一方、複数の部長さん達がオブザーブ参加していましたが、ミーティングの間中、ほとんどの部長さんはPCや何かの資料を見ており、なんだか、その場に身体は存在はしているけれども心ここにあらず、といった感じを受けました。

進行をしていた人事の方は「マネージャーたちはいつも真剣さに欠け、人の話をちゃんと聞かない。こちらは一生懸命やっているのに失礼だ!」と憤慨なさっていました。

 

なんだかなぁ・・・

良かれと思って始めたプロジェクト。でも、その責任者の方の想いはマネージャーさん達には伝わらず、やらされ感満載。

お付き合い程度に同席している部長さん達は他人事で、しかも、上席者がいることでマネージャー達は本音の話し合いもできず。

毎月実施なのに、その予定はマネージャーではなく部長達の予定を優先して決められ、当月にスケジュール変更もあり。

 

皆さん、部門・会社良くしたいとの想いは同じはずなのに、完全に空回り状態でした。

オブザーブ終了後、感想を求められた際、ある提案をしました。

「毎月実施するのですから、日程はあらかじめ半年先くらいまでギャランティしてしまうのはいかがですか?」

「部長達に緊急が入ることが多いので、そこまでなかなか決められないのです。」

「主役はマネージャーですよね。部長さん達は参加できなければそれはそれで仕方ないじゃないですか。そんなに真剣にお話聞いていない感を受けました。ミーティング中も他のお仕事されていらっしゃいましたし。ご参加できないと問題が何かありますか?」

私のド・ストレートな意見にご担当者様は固まってしまいました。

「いえ、部長からも参加したいと言われているので・・・・」

そこで私のとどめの一発。

「このプロジェクトは何のための、誰のためのものですか?それをしっかりと考えた上で、運営の仕方、進め方など、大幅に見直された方が良いのではないでしょうか。」

 

現状を何とか良くしようと皆さん一生懸命なのです。しかし、果たしてそれらの考え方や行為が効果的かどうかは別問題です。

「何のために行うのか?」「誰のために行うのか?」 考え方はいたってシンプルです。

これまでの組織のしがらみや古い考え方を取っ払い、今こそ「何のために・誰のために」行動するのかをしっかりと考え実行していく。そうそれば、道はおのずと開けるのではないでしょうか。

 

その後しばらくして、再びミーティングにお邪魔しました。

前回とは別人のように積極的に参加、議論しているマネージャーさん達。皆さん一人一人が主役意識、当事者意識に満ち溢れ、会社を担っている責任感とやりがいに誰もが輝いていました。

 

自分達が主役なんだ!自分達の会社なんだ!

この想いがある限り、この企業様はこれからもずっとずっと世の中に必要とされ続ける企業であり続けるのだと思いました。

 

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