立派な理念やクレドはあるのに、いまいち社員に浸透していない。
よく聞くお話です。
というか、多くの企業のお悩みかもしれません。

理念やクレドはお題目。
それがどんなに立派であっても、そこに日常の具体性がなければ多くの人は行動に移すことは難しいのです。

維新の立役者 西郷隆盛が沖永良部島へ幽閉されていた時、そこへ訪ねてきた子供とこんな話をしたそうです。

西郷 「家族が円満にいく方法は何だと思う?」
子ども「五倫五常(儒教の教えで人としての5つの道徳)を守ることです。」
西郷 「それでは看板倒れになる!美味しい食べ物があれば家族に食べさせたいと譲る。いい着物があれば兄にあげようと思う。家族が互いにそうするようになれば家族は円満になる。」

つまり、お題目を唱えるような抽象的な言葉ではなく、より具体的に考えよ! と説いたのです。

かつてお手伝いさせていただいた創業10年を超えてなお右肩上がりだった企業様。
しかし、停滞期に突入し、クレドを刷新し浸透活動を行ったもののうまくいかないということでご相談を頂きました。
その理由がすぐにわかりました。
とても素晴らしいクレドなのですが、それぞれの現場の担当者の実務レベルに具体化されていなかったため、日常の行動に反映されていなかったのです。
例えば「自ら楽しむ!」という項目。
何となくわかるようなわからないような・・・・。
営業部門ではわかるような、後方部門たとえば仕入れ部門では全くピンとこないような。
実際には皆さん、そんな印象をお持ちでした。
ですから、それぞれの日常業務に照らし合わせて一つずつじっくりと考えていきました。もちろんたくさん話し合いもしました。部門間でのディスカッションも行いました。
そして「自ら楽しむ」とはどういうことなのかを全員で腹落ちさせていったのです。

理念やクレドに限ったことではありません。
事業計画でも今年度の目標でもなんでもそうです。
「具体的かどうか」これはとても大きなポイントです。
立派なお題目があるのにうまくいかないという場合、99.9%は具体性に欠けているといっても良いと思います。

さあ、あなた自身が掲げているお題目は具体性に富んでいますか?
チームのお題目はどうですか?
それは誰でもが理解できるような分かりやすい言葉でかつすぐに行動がイメージできるようなモノですか?
具体的であってこそ初めて行動に移せるのです。
西郷どんに「チェスト!」と叱られないよう、常に具体的に、より具体的に、一層具体的に考えましょう。

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