お客様へ提出するレポート(所感)を書いています。

Aさん
素直で実直な人柄。「できない」「わからない」「すみません」と言った言葉を臆することなく心の底から言うことができる。思考の深さはこれからのトレーニング次第。相手の言葉を自らの学びに置き換える振り返りの力も伸びしろはまだまだある。彼の素直さがあれば、ほんのちょっとの後押しとトレーニングで、すぐにできるようになるだろう。営業マンならではの行動力も感じられる。
全てが育った時、会社を背負って立つような大きなリーダーになっているのではと期待が膨らむ。

Bさん
冷静で洞察力に富んでいる。全体を俯瞰する力もある。上に媚を売るタイプではないようなので疎まれてしまう可能性を否めないが、リーダーがNo.2として彼の強みをうまく引き出すことで、「強いチーム」になることができると思う。自分の意見を決して押し付けず、困っている人、弱い人を更にフォローすることができるようになると、今以上に下からも慕われる頼もしいリーダーになるだろう。

こんな感じで書いています。少し前の私なら、こうは書かなかったと思います。

Aさん  思考が浅く、振り返り力も今一つです。これらの力をつけるためには・・・・
Bさん  上司に対する気遣いやフォロワーとしての自覚に欠けています。フォロワーシップを身に着けるためには・・・

同じ所感でもこうも違うのか、と思うのですがそうなのです。
一つのプログラムを終えて、
「質問力がイマイチなので、そこを鍛えた方が良いと思います。」
とお客様へ提案するのと
「とても協力的で皆まじめに取り組む姿勢はチーム力を上げる最初の一歩として素晴らしいと感じました。更に上を目指すために、今よりも質問力が付くと、もっと考える力が増し、より良い良い状態を望めると思います。」
と提案するのでは、どう違うでしょうか?

「マネージャーはメンバーのダメなところばかりではなく、強みに目を向けましょう」
とはよく言われることです。
これ、何もマネージャーがメンバーに対してだけでなく、私たちのような人材育成・組織開発のベンダーがお客様に対して行うフィードバックでも同じだと思うのです。
どんなに公平で客観的な視点でモノを観ようとしていても、自分の組織や常日頃一緒にいる仲間を俯瞰してみるというのは、時として難しいものです。
だからこそ、私たちのような存在が、その組織の、そこで働く人たちの「良いところ」「潜在的可能性」を発見し、それをお伝えする。
それこそが、組織の成長や人の育成に携わる者としての大きな役割なのだと思います。

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