「それって、自分のコピーを作ろうとしてるってこと?」

歯に衣着せぬ同僚S君の言葉に、A君はどんな反応をするのか、傍にいたこちらはドギマギしたのですが、S君を暫く見つめた後、A君は静かにこう言いました。

「そうかもしれない・・・・。そんなつもり、全くなかったんだけどね・・・」

「A君は確かにすごい営業だし、成績もスゴイし。A君みたいに優秀な奴らばっかりだったらすごいチームだろうけど、同じような奴らばっかりだったらつまんないよね。A君のコピーじゃなくて、それぞれ尖ったところがあるメンバーの集まりの方が良くない?」

「いや、S君の言うとおりだよ!俺、自分のコピーを気づかないで作ろうとしてた。危ない危ない。あいつらの個性、潰すとこだったよ。全員が俺である必要ないもんね。いや、言ってくれてサンキューねー。」

A君とS君の互いの信頼関係があってのこの会話なのでしょう。
しかし、ずばりと言い当てたS君もスゴイですが、真摯に受け止め、気づき、それを言葉に発することができるA君も大したものです。

デキる人ほど、本当に無自覚に自分のコピーを作ろうとしてしまい、その結果、メンバーを没個性にしてしまうどころか、潰してしまうことさえあるのです。
そこに気がついたA君とS君。一人一人の強みを生かし、互いに補い合い一層強くなるチームというのがどういうものなのかをよくわかっているようです。

一生懸命メンバー育成をしているあなた。
自分のコピーを作ろうとはしていませんか?
あなたのコピーは必要ありません。
一人ひとりの強みを生かして育ててこそが「育成」なのですからね。

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