「メンバーのことをどれくらい知っていますか?」
という質問に、多くのマネージャーはこうおっしゃいます。
「普段、一緒に仕事しているから、何考えてるか、こういう場合にはどんな風に言うかは想像がつく。ちゃんと知っていると思う。」

そう言われると、私の意地悪の虫が騒ぎます。
「そっかぁ。ではきっと簡単だと思うのですが、次までの宿題として、メンバー相手のコーチングをして、メンバーの『やる気スイッチ』を押してあげてください。で、コーチング終了後、メンバーからも感想もらってくださいね。」

「メンバーの事は知っている!」と答えたマネージャーさんがこの宿題に真剣に取り組んで、メンバーのやる気スイッチをちゃんと押せたという人は、面白いことに、実に少ないのです。
「押せなかった・・・」
「やる気スイッチが何なのか、どこにあるのかわからなかった」
と困り顔で宿題報告する人さえいらっしゃいます。

「あれあれあれ~? メンバーの事知ってるのに、やる気スイッチ分からなかったの? それ、知ってるって言えるの?」
と意地悪発言を重ねたくなりますが、さすがにそれは言いません。
だって、すでにマネージャー達は、
「知っているつもりで、ちゃんとは分かっていなかった」
ということに自ら気が付いているからです。

でも、どうしてそんなことになるのでしょう。
戸惑いながらもマネージャー達はちゃんと気がついたようです。
それは、「自分の物差しで相手を見ていた」「自分が見たい方向からだけ相手を見ていた」からです。

メンバーのやる気スイッチ。
それはメンバーの価値観に紐づくところが大です。
なのに自分の物差しだけで見ていたら、相手の価値観を受け入れることができれば気が付くことができても、そうでない場合には気が付くことは困難です。

メンバーの潜在能力やさらなる可能性。
これも同様。
相手の良いところ、強みを見つけ出してあげるには公平で客観的な視点から相手を見つめることが大切で、否定的、悲観的なネガティブアプローチでは、たとえダイヤモンドの原石であってもただの石ころにしか見えないでしょう。

知っているつもりでもわかってないかも。
知っていると思っているけど新たな発見があるかも。

いつもそんな気持ちでメンバーとは関わりたいものです。
一緒にいる時間が長ければ長いほどそうです。
「もう長年一緒だから、わかっている。」として発見の目をつぶってしまわないこと。
だって、人の気持ちは変わるものだし、価値観だって変わるもの。
だから常に新鮮な発見を楽しみに思う、そんな気持ちを忘れずにいなければいけません。

あなたはメンバーのことをどれくらい知っていますか?

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