先日の茶道のお稽古でのお床のお軸は「無事是貴人」でした。

以前のブログでも意味は記しましたが、1年が無事に終わったことを祝って年末に掛けられることが多いお軸です。
しかし、7月から立て続けに起こる災害を受けて、このお軸を今の時期に選んだのだと先生は仰いました。

「皆さん、知っての通り、この「無事」は、何もなくて良かったということではないのよ。
今、ここにある。それだけで良い。あるがまま、そのままで人は素晴らしい。
だから、自分をわざわざ大きく見せようとしたり、逆に卑下してみたり、そんなことは全く必要ない。
無事、つまり、あるがままで、貴人、すなわち、素晴らしい。
そういう意味なのよ。」

なるほど!
としんみりと感動しながらも、「ん?」と思いました。
「先生、昨年にお伺いしたご説明とは微妙に違うような気がするのですが・・・」

すると先生は一言。
「禅語の意味は一つではないですからね。皆さんは日々、成長しているわけですから、禅語の説明も、レベルアップしなくちゃね。」

笑顔でおっしゃる先生に、「私は昨年からどれくらい成長したのだろう・・・」と考え込んだりして。

あるがままで素晴らしい。
今のままで大丈夫。

だから成長しなくて良いという意味ではありません。

一人ひとりの生まれ持った資質、性分 それは他人と比べて優劣があるわけではなく、あなた自身はそれだけでもう、立派な一人の人間として貴いのですよ。
だから、ガンダムスーツを着込む必要はないし、小さく背中を丸めてうつむく必要もない。
相手がダメだと攻撃するなんてもっての外だし、相手が素晴らしくて自分はダメだと勝手に卑下する必要もない。
そのまんまの自分を愛して、飾ることなく、奢ることなく、堂々とそのままでいれば、それはもう、そのままで素晴らしい。
そのまんまの相手を受け入れて、違いを認めて、それはそのままで素晴らしい。
今、ここにあることが素晴らしい。

そういう意味なのですね。

無事是貴人

あなたはあなたで素晴らしい。
私も、あなたも、メンバーも。誰もがそうなのですね。

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