甚大な被害をもたらした北海道胆振東部地震。
比較的被害が少なかった札幌市内に住む知人が言いました。

「うちは大したことなかったんだけどね、停電はしんどかった。だって、いつまで停電かわからなくって。情報もないし。いつまでか判れば気持ちの持ちようも違うんだけどね。」

この「いつまで」。
仕事の上でもとても大切なのです。

仕事の進捗状況や期間をメンバーにわざわざ伝えているマネージャーやリーダーは実は少ないようです。
マネージャーやリーダーは分かっているのですが、メンバーは意外とわかっていないもの。
これが分かるのと分からないのでは、俄然、モチベーションも仕事の取組み姿勢も変わってきます。

マネージャー研修でこう言うと、結構、反応が薄いです。
そこで、
「例えば、地震での断水とか、停電とか、はたまた避難所生活とか、終わりが見えないと疲労が一層募ると皆さん仰っていますよね。」
と言うのですが、反応鈍し。
何となく想像はついても、実際に経験したことがない場合には、それがどれくらいのストレスか見当がつかないのです。

そこで別の例を言います。

「車でいきなり渋滞の列に突っ込んでしまい、それがどれくらい続くのかわからなかったら、すごくイライラしませんか?一般道なんかは表示がないことが多いので、『勘弁してよ~』と思いますよね。高速だと『渋滞10km』とか出てるから気持ちの準備もできます。私はしばしば『渋滞50km』とかに突っ込みますが、その時はいつも覚悟ができていますから、疲れはしますけど、意外と平気です。これ、もしわからなかったら、耐えられないと思うんです。」

この渋滞の例は、皆さんにかなりの確率で響きます。

人は、いつ終わるのかわからない状況に置かれると最初はイライラし、やがて不安になり、失望に陥ったりします。
たとえそれが長い道のりだとしても、「どれくらいかかるのか」「今どの辺にいるのか」が分かると、それなりに自分の中で折り合いをつけるのです。

ところが、良かれと思って情報を言わないマネージャーのなんと多いことか。
「道のりがとても長いので、知らせると、みんな、やる気をなくすんじゃないかと思って・・・」

これは大きな間違いです。
全く何も知らせずに、黙って渋滞50kmの中にメンバーを送り込むようなものです。
絶対にしてはいけません。

仕事の進捗状況。
私たちは今、まだ3合目。まだまだ続くよ。ファイト!
半分まできたよ。ダレないで頑張ろう!
もう8割がた進んだ。もうちょっと!

「いつまで・・・」とは「あとどれくらい・・・」ということです。
マネージャー・リーダーがメンバーにしっかりと伝えなければいけない大切なコトなのです。

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