「マンションをご売却なさいませんか?」
「資産運用についてご興味はありませんか?」

このような営業?というか、私個人にとっては全く関心がない電話がよくかかってきます。
しかも携帯に・・・。

知らないで電話番号でも、もしかしたらお客様かもしれないと思うと時間に関わらず愛想よく出るのですが、上記のようなフレーズを聞くと途端に不機嫌になってしまう私です。

今日も、「株式会社〇〇の△△と申しますが、資産運用の件でお電話差し上げました。」と若い男性営業マンから携帯に電話がありました。
「興味ありませんので結構です。」
と言ってすぐに切ったのですが、その後で考えました。

なぜ私はこうも不愉快になるのだろう。
もし私が資産運用や不動産の営業だったら、どんなふうに見知らぬお客様(候補)に電話するだろう。

まず、私が最も嫌だなと思うのは、携帯にかかってくることです。
名簿業者などで個人情報が洩れているのでしょうが、それにしても、やはり気持ちの良いものではありません。
「どこで番号聞いたのですか?!」
と言いたくなる時も度々あります。

まず、この不信感とも言えるモヤモヤを払拭できない限り、話を先に続けたいとは思いません。

「お忙しいところ恐れ入ります。A様のご紹介で、尾藤様の携帯にご連絡させていただきました。今、少しだけお時間よろしいでしょうか。」
とでも、知人の紹介ということで丁寧に電話を頂ければ、とりあえず、聞くだけなら聞いてあげようかなとも思います。
しかし、そのような場合、私の知人であれば、無断で私の番号を他人に、しかも営業に知らせるはずがありません。
知人の紹介だとしたら予め私も承知していおり、それほど身構える事もないでしょう。

やはり、興味がないところに付け加えて、他人の番号をどこかで入手して、そちらの都合で勝手にかけてこられるという、いわば、土足で侵入されたような気分になるのが、私の「結構です!」の最大の要因です。

だとしたら、いきなり「資産運用の件で」とか「マンション売却の件で」と言っても、それだけでこちらは過剰反応してしまうのですから、私が営業だったら別の切り口を考えます。

例えば、「経営者様のご関心事項についてお聞かせいただけませんでしょうか。」
とか、
「経営者様として、資産や資金運用等でお困りごととか、ちょっと聞いてみたいということはございませんか?」
とか、
「5年後、10年後をお考えになった際の、疑問点やご不安なことをお聞かせ頂けますでしょうか?」
など、
いきなり商品・サービスを売りつけようとするのではなく、まずは相手の懐に飛び込むべく、相手が興味・関心を持ちそうな事柄などに敷居を下げて話を始めます。
あくまでも、あれこれと話・説明をするのではなく、相手の話を聴く、あなたの関心ごとを知りたいのですというスタンスです。

そう言えば、私も若かりし頃、いきなり「北海道行きませんか?」などと言っても断られるのがオチ。
若さを逆手に取って、
「お客様に人気方面のより良い商品を作りたいので、ご興味のある観光地やホテル、など、お客様のご関心をお教えいただきたのですが。また、これまでいらしてみて、ここは良かった!ここは他人にも勧めたい!というところがありましたら、教えていただけますか。」
と、アンケート風をよそおって、まずは仲良くなるところから始めたものです。

だって、「売り込まれる」と思うとお客様はバリアを固く張り巡らしますが、そうではないとわかると、とてもお優しく接してくださるからです。

もし、「いきなり携帯電話までお電話で大変失礼いたします。ご不快に思われるのもごもっともなのですが、直接お話の機会が欲しくて、様々な手立てでこのような情報を入手しております。」
とでも言う営業さんだったら、まだ少しは印象が違うかもしれません。
「ああ、こちらの不快感をちゃんをわかってかけているのね。」
と私も思うでしょう。

携帯電話までダイレクトにかけて営業をかけるということは、ターゲットに直接辿り着きはしますが、その分、リスクも高いと承知すべきでしょう。
なぜ、番号を知っている?
こちらの時間に土足で踏み込んで!
そう思われたらおしまいです。

更に、不動産とか、資産運用とか、リスクもあり高額な取り扱いがあるものであればあるほど、そのようにお気楽・お手軽な営業手法ではなく、やはり相手の信用を勝ち取らない限りはお取引に結び付かないのではないでしょうか。
私の考え方は古いでしょうか?

信用を得るために、携帯にかけてアポを・・・
という声が聞こえてきそうですが、それは違います。
信用を得たいのなら、相手のいる部屋の窓からいきなり土足で侵入するのではなく、正面玄関から堂々と出入りすべきです。

名簿業者で番号を入手しているのであれば、おそらくそれ以外の何らかの情報もあるのでは?
急がば回れ。
営業に近道はありません。

ご興味ありませんか?
ありません!

で終わってしまうのを避けたければ
まずは、相手から信頼を得るために、相手の事を知る⇒相手の役に立つ⇒自分を知ってもらう の順番だと思います。
だって、興味がないのだから相手の事を知りたいとはこちらは思わないし、ましてや商品・サービスには全く無関心です。
けれども、信用・信頼する相手で、こちらに対してとてもよくしてくれる相手であれば、そのお返しをしたくなるというのは人情です。
私がダメでも、それこそ知人を紹介するとか、何か考えるというものです。

「興味ありません!結構です!」
と冷たく電話を切った後、
「そうは言っても、こういう営業さんは大変だよな~。頭と心を使って頑張れ!!!」
と爽やかに晴れ渡った青空を見ながらそう呟いたのでした。

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