「マネージャーって疲れます・・・」

こんな呟きから始まったマネージャーKさんのお話。
よくよく伺ってみると、
「みんなと分かりあえているのかが分からない。寂しい。。。」
とポロリと本音が。
奇しくも前日に同じ会社の別のマネージャーEさんが
「孤独感があって。。。モチベーション上がりません。」
というお話をされていました。

メンバーと分かりあえていないかもという気持ちの寂しさ、孤独感。

少し前なら
「分かり合う必要なんかない!上司とは孤独なものなんだ!」
「好かれようと思うな。嫌われてなんぼだ!」
と鼓舞する人が大勢いたように思います。
ブラック時代の私も恐らく、そう言ったでしょう。

しかし、今は違います。

確かに、上の立場になればなるほど、責任の重さに比例してある種の孤独感はついてきます。
しかしそれは、KさんやEさんが言うようなものではありません。
最後は自分が決断しなければいけない。誰にも頼ったり甘えたりすることはできない。
全責任を自分で負う覚悟に伴う厳しさ・孤独感とでも言うのでしょうか。
「分かりあえていないから寂しい」というのとは違うのです。

「分かりあえていない寂しさ」とはどういうことでしょう。
KさんもEさんも、自分の指示が伝わらないとか仕事を前向きにやってくれないとか、そういうことではありません。
そう言ったハード面ではなく、気持ち、感情、価値観など、ソフトの部分で通じ合えていないことを言っているようです。

でもね、それって、一番大切なことだと思うのです。
マネージャー自身の辛いとか大変だとか、そう言ったものをメンバーに分かってもらう必要があるというのではありません。
メンバーそれぞれのその時々の気持ち、感情、価値観を理解するのはマネージャーのみならずチームメンバーが互いに理解するのはもちろんの事、マネージャーの価値観、チームの価値観を全員がしっかりと共有することも、勝てるチームにするためには必要条件ではないでしょうか。
そして互いが互いを思いやる風土ができているならば、マネージャーが大変だとか苦しいとかいちいち口に出さなくても、メンバーはそれらも自然に理解して、マネージャーへ感謝したり応援したりする何かしらの言動が出てくるのだと思います。

ということは!
今、それができていなくて寂しい、孤独感を感じる、モチベーションが下がると感じているKさんやEさんは、落ち込む必要など全くありません。
だって、勝てるチームになるための必要条件に自ら気づき、その解決策を見出そうともがいているわけですから。
何も気づかず、メンバーのソフト部分への配慮などお構いなしに、ガンガン自分のやり方だけを押し付けて進んでいるマネージャーと比べたら、何倍も何十倍も、勝てるチーム作りへの道を進んでいると言えるでしょう。

私がどうすれば良いとわざわざ言わなくても、KさんもEさんもちゃんと気づいていらっしゃいました。
自分から心を開く。
自分の価値観、考え方をしっかりと伝える。
それぞれの考え方、気持ち、感情、価値観に丁寧に耳を傾ける。そして、尊重する。

それは仲良しチームになるということではなく、互いが互いを尊重し、高め合い、より高い成果を出していくチームの関係性を築いていく基盤工事のようなモノです。

「寂しい・・・」
「甘えた事いってぇんじゃないよ!(チコちゃん風)」
ではなく

「寂しい・・・」
「チーム作りの真髄に気がついたんだね」
となったKさんとEさん。

表情は一気に明るくなり、これからのメンバーとの対話を楽しみにしている輝いた目がとても印象的でした。

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