「イラっとかムカッとかしてキツク言って、途中で自分が間違ってたことに気がついた時、振り上げた矛を収めることができなくて、余計に訳の分からない言いがかりめいたことを言ってしまって、相手を追い詰めてしまうんです・・・。」

こんなご相談を頂きました。
とても優秀なマネージャーさん。
周囲からも「デキる人」と見られ、実際に結果を出していて、お客様からの評判もすこぶる良い。
それだけに、自分の非を素直に認めることがなかなかできずに、ご自身はとても悩んでいるようでした。

途中で自分の間違いにはしっかり気がついている。
しかし、間違えた自分が許せない。そんなことを認めるわけにはいかないという自分勝手な理論が働き、自分を正当化するために相手の欠点をついてしまうのだとか。

とても落ち込んでいるマネージャーさんですが、私から言わせてもらうと、そんな自分に気がついているのですから全く問題ありません。

「でも・・・・」
と泣き声で訴えるマネージャーさんに私が言ったことはただ一つ。

「振り上げた矛を収めるのは難しいですよ。だから、最初から矛を振り上げないようにしましょう。そのためには矛を持たないことだと思います。」

ポカンとしているマネージャーさん。
「矛を持たないって???」

そう。矛を持たない。つまり武器を持たない。戦うことをやめるということです。
そもそも、自分の仲間となぜ戦う必要があるのでしょうか?

自分の方が優位に立ちたいから?
自分の方がデキると証明したいから?

自分が仲間とさえも戦ってしまう理由を棚卸してみましょう。
どんな小さな理由でも構いません。

マネージャーなのにバカにされるのは嫌だから。
転職組の隣の部署のマネージャーに負けたくないから。
もっと昇進したいから。

どんな小さなことでも良いのです。
自分が仲間と戦ってしまう理由を文字に書き出してみるのです。
そしてそれらをよくよく見て考えてみましょう。

それらを手に入れるために仲間と戦うことは本当に効果的なことなのでしょうか?
それらを手に入れるためには仲間と戦う以外にもっとより良い方法があるのではないでしょうか?
そもそも、仲間と戦ってしまうことで得られるメリットとデメリットは何があるのでしょうか?
そのメリットはデメリットに目をつぶっても手に入れるに相応しいことなのでしょうか?

件のマネージャーさんと一緒に棚卸をしてみましたが、さすがにデキる方です。
最後までやりきる前に、仲間と戦うことがいかにバカバカしく、実は自分にとってほぼデメリットしかないということに気がついたのです。

「矛を収めるんじゃなくて、そもそも矛を持つ必要なんかなかったのですね。」
そう笑顔で語ってくれたマネージャーさん。

きっと今よりももっともっと良い関係性のチームを築いてくれるに違いありません。

2018年12月18日

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