「最初っから斜に構えている人でね・・・。揉めちゃったんだけど、すごく特徴的な人だし・・・。」

同業のワークショップファシリテーター仲間がつぶやいた言葉です。
彼女の言い分は「仕方なかった」でした。

最初は黙って話を聴いていた私ですが、最後に一言だけ言いました。

「プロとしては失格だよね。『仕方なかった』ではなく、『力不足だった』と認めるべきじゃないのかなぁ。」

「べき」と言う表現をあまり使いたくはありませんが、この時ばかりは意識して使いました。

実際、研修でもワークショップでも、場が壊れるような発言が出てきたり、明らかに雰囲気がおかしくなるようなオーラを醸し出したり、そういうご参加者がいる場合はあります。
毎回とは言いませんし、その程度の差はありますが、「やりづらいな」と感じることはゼロではありません。

でも、「特徴的な人だから仕方なかった」はプロとして失格です。
それは裏を返せば、「協力的な人ならうまくできるけど、難しい方相手だとできない。私はその程度の実力のファシリテーターです」と証明しているようなもの。
もちろん苦戦するでしょうし、いつもよりもうまくいかないかもしれません。
しかしそれらも全て受け止めて、どのように場づくりをするのか、そこから何を学びとしていくのか、そのような状況を全体で共有し、私たちはどうすればより学びを深めることができるのか、そのように働きかけていくのがファシリテーターの役割です。
そして、それでもうまくいかなかったのなら、「仕方ない」ではなく「実力不足」だと潔く認めるべきです。

嫌われちゃったかな・・・
また敵を作っちゃったかも・・・
偉そうだと思われただろうな・・・

言った後でそんなことをチラリと思ったりもしました。
しかし、友人と傷を舐め合うこと事よりも、いかにより自分を磨き、困難な場面においてもお役に立てる実力を身につけるか、私にとってはその方が遥かに大切なことです。
それに、場を乱したり斜に構えている人の心の内が果たしてどのようなものなのか、その人にしかわかり得ません。
こちらにとってありがたくない態度であっても、心の中で色々な葛藤が起きているのだとしたら、それは私たちがほんの少しでもお役に立てているということであり、それでOKなのです。
理由がどうであれ、「揉める」状態になったということは、ファシリテーターとしての非を素直に認めるべき行為だと私は考えます。

言うは易く行うは難し
日々、自らを整え、ブラッシュアップを心がけたいと思います。

2018年12月23日

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