両親の通院に付き添う度に感じること。
それは、大きな総合病院の診療科受付で、常時4-5人のスタッフがいらっしゃる中、いつ行っても不機嫌そうな女性がいることです。
仕事はきちんとしているようですが、憮然とした表情と単調と言うよりは投げやりな物言いが気になります。

その日は父の診療に加えて、母のいつもの薬の処方箋を本人の来院なしにもらう日でした。
順番待ちの末、「次の方」と呼ばれた声の主は、その不機嫌の主。

「ご本人は来てないんですか?」
いきなりのカウンターパンチに驚きましたが、前回診療の際のドクターのお話を細かく伝え、お薬手帳と共に処方箋をいただきたい薬名を告げました。

「担当医は本日は不在です。今日じゃなくてはいけないんですか?」

そこで私は担当ドクターが不在の日に来院したことを詫びながらも、今日でなければいけなかった理由を丁寧に説明し、何とか同じ診療科のドクターから処方箋を頂きたい旨をお願いしました。

「わかりました。この番号札を待って近くで待っていてください。どれくらい待たれるかはわかりませんよ。」

不機嫌さが更に増した感じでしたが、それでも私は一層丁寧にお礼を述べ、近くの椅子に腰かけて待つこと約5分。
「〇〇番の方」
と呼ばれました。

相変わらずの無表情。声も不機嫌なまま。
「別のドクターから処方箋をもらいました。今日はこれだけですよね。精算を済ませてください。」

かなり待たされることを覚悟していたし、いともあっさりと頂けた処方箋を手に、私は少々面食らってしまいました。
不機嫌な様子ながらもしっかりとするべきことをしてくれた彼女に、私は感謝の言葉を精一杯丁寧に気持を込めて、ほんの少しだけ微笑みながら伝えました。

「どうもありがとうございました。お陰様でとても助かりました。いつも本当にありがとうございます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様もよいお年をお迎えくださいませ。」

するとどうしたことでしょう!
不機嫌な彼女が・・・
一瞬、彼女の表情が歪んだ後、にっこりと微笑んで私にこう言ったのです。
「いつもご両親のお付き添い、ご苦労様です。良いお年を。」

アンビリバボー!!!
不機嫌な彼女の笑顔はとても素敵でした。
良かった~
こちらの感謝の思いは彼女にちゃんと伝わったようでした。

感謝と笑顔は人の心に必ず届く。
届いた思いは氷をも必ず溶かす。

来年、彼女とまた会う時、彼女はまた不機嫌かもしれませんし、そうでないかもしれません。
どちらであったとしても、私は私で礼を尽くす。感謝はきちんと伝える。笑顔は絶やさない。
当たり前だけどなかなか難しく、でもとても大切なことを改めて確認した出来事でした。

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