カリスマ社長が経営するサービス業の企業様をお手伝いした時のことです。
社長はオーナー経営者であり、苦労に苦労を重ねてその会社を設立し、上場までこぎつけた、社員の誰もが認める敏腕社長でした。
しかしその人柄はとても温厚で、いつも穏やかな笑顔で社員の皆さんに接しておられました。
そんな社長のお悩みは、「社員にもっと元気になってほしい。自分に頼るのではなく、社員のみんなで会社を引っ張っていってほしい。次世代を育てたい。」と言うことでした。

社長から一通り詳しくお話しをお伺い、後日、経営会議にオブザーブさせていただくことにしました
経営会議と言っても役員会ではなく、社長、副社長と各部門の部門長と毎回ごとに異なる担当部門のマネージャーが参加するものです。

その会議の内容を拝見して、「これはちょっとね・・・」と感じたのです。
担当部門のマネージャーが発表した後、そのことに対する批評が副社長からあるのですが、それがかなり長い時間続き、発表したマネージャーも他の部門の部門長たちも、ただうつむいて聞いているだけなのです。
そして会議は終わりました。

これは会議じゃないだろう・・・
そう感じた私は、各部門長に詳しくお話をお伺いすることにしました。
すると、毎回、経営会議はこのような形で進められており、皆、副社長の批評、いえ、批判を避けるために、会議の準備には膨大な時間を費やしており、苦痛で仕方がないというのです。

この事実を社長はどうお考えなのかしら?
そう思い、社長にそれとなく質問してみましたが、「副社長に任せているから」とおっしゃるのです。
「なるほど、問題はそこ?」と思い、今度は副社長に詳しくお話をお伺いしてみました。
すると、副社長の言い分はこうでした。
「社長が何も言わないので自分が憎まれ役を買っている。後継者を育てなくてはと私も焦っている。」

そこで私は社長と副社長のお二人に対して、いたってシンプルな、しかし難しいお願いをしました。
それは、「会議の席では、『否定的発言をしない』」ということです。
お二人のゴールである「後継者の育成」を目指すのであれば、まずは経営会議のあり方を変えたい。そのために、社長、副社長にご協力いただきたいとお願いしたのです。

この続きは明日のブログをお楽しみに。

2019年01月22日

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