「全部自分が知らなくても、誰に聞けばいいか、誰が何に詳しいかを分かっていればいいんだよ。」

新入社員の頃、覚えなければいけないことのあまりの多さにへこたれそうになった私に、こう言ってくれた先輩社員がいました。
国内地理、海外地理、主要観光地の情報、お勧めホテルやレストラン、寝台列車や各航空会社の特徴、渡航手続きや関係各社の担当者さんの特徴など、あれもこれも知らないことばかり。
こんなことで私は一人前になれるのかと落ち込んでいた頃でした。

「10年選手の僕だって、未だに分からないことや知らないことは沢山ある。もちろん、日々、努力はしているけど、いっぺんにそれらの情報を憶えてしまうだなんて無理だし、得手不得手もある。けど、誰が何に詳しいかが分かっていれば、その人に聞くことでカバーできることは山ほどある。もちろん、その人との関係性は大切だけどね。
自分で色々な知識や情報を身に着けることは大切なことだし必要だけど、誰が何に詳しいか、その人たちとの関係性をしっかりと築いておくことも、立派な武器だと僕は思うけどな。」

そう言って先輩は、支店のどの人が何に詳しいかを教えてくれました。
京都の事なら5課のAさん。
北海道は断然1課のB課長。
鉄道関係ならCさん。
庶務のDさんはプライベートでたくさん旅行していて、女性に人気のスポットはかなり詳しいとか。

それまでの気負いがなくなり、肩の力が抜けたことを覚えています。
何もかも自分でと思わなくてもいいんだ。

もちろん1年目の社員と10年目の社員とでは業務知識やスキルに差があるのは当然です。
いつまでたっても他人におんぶに抱っこで自ら何も覚えようとはせず、いつも人に聞いてばかりでは周囲も呆れてしまうかもしれません。
しかし10年選手になったとしても、その時点でのそれぞれの強みというのはあるはずです。
〇〇のことならAさん。△△のことならBさん。
それをしっかりと把握できていて、必要な時に助けを借りることができる。
それこそがチームであり、組織であるが所以ではないでしょうか。

あなたが誰かの役に立てる強みは何ですか?
あなたのチームメンバーのそれぞれの強みは何ですか?
互いの強みをしっかりと共有し、余すところなくシナジー効果を発揮できるような関係性は築けていますか?

2019年03月19日

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