いつも大変お世話になっているお客様S部長と同じチームのTさん、Yさんとお食事をご一緒させていただいた時の話です。
もうすぐ定年を迎えるTさんですが、お若い頃は営業を経験しており、その時からずっと大切にしているコトの中に「創業者の思い」があると語ってくださいました。

業界でまだどこの会社も仕掛けていないところに営業を仕掛けた時。
まだ若い自分が大手企業の上級管理職の方達と面談の機会を得た時。
単純にサービス内容や製品・商品の話をひたすら売り込んでもうまくいかなかった。
創業者の思いがあったからこそ、あの思いを受け継いで自分は微力ながらに仕事をしていると自負があったし、そのことを語ったらみんな聴いてくれた。
だから、今の若い世代にももっと、創業者の思いをただ文字面ではなくちゃんと知ってほしいんだ。

研修時にこちらからそのようなことをお伝えすることはあっても、お客様の方から熱く語っていただくことは実にレアケースのため、私は驚きと共に聞き入ってしまいました。

さらに驚いたのは、「新入社員研修などでも伝えているんですか?」とS部長に質問した後の、その答えにです。
「新人にも伝えたいと思って資料を作ったんだ。僕も語りたかったし。そしたら・・・
Aさん(S部長の上司にあたられる役員)が『俺が話す』と言って、僕から取っちゃったんだよね。僕が話したかったのに・・・。」

この企業様の創業者のお話は以前にも別の方から簡単に伺ったことがありますが、創業は90年近く前にもなるのですが、創業者の名を皆さんはファーストネームで気さくに呼び、社員の間で良い意味でイズムが浸透しているのかなと感じたことがあります。

日常の仕事において、創業者の思いをお客様やお取引先に熱く語る場面はそう多くはないかもしれません。
しかしその思いを理解し、自分なりに消化していくことは、全社員が共通のDNAを持ち合わせることに等しく、年度目標や経営英計画を理解するよりも大切なことではないかと思います。
そのDNAは「この会社で働いているんだ!」という誇りや喜びに繋がります。
それが大きければ大きいほど、自然と意欲や向上心にも繋がります。

三十数年前、私は新入社員研修で確かに創業の歴史を学びはしましたが、それはまるで年表を単純に眺める程度のもので、創業者たちの思いを理解する・消化する・自分のモノ(DNA)にするというものではありませんでした。
あれじゃあ時間の無駄だわね、と今では思ったりもします。

あなたは自分の会社の創業者の思いを語れますか?
理解・消化することで、今、そこで働くことに喜び・誇りを感じることができていますか?
もし「No」だったとしたら・・・
それはちょっぴり悲しい事、残念な事かもしれません。
自分の会社、自分の仕事に自信と誇りを持つために、創業者の思いにもう一度触れてみませんか?

2019年04月11日

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