4月15日がジャッキー・ロビンソンDayということで、NHKの番組で黒人初のメジャーリーガー ジャッキー・ロビンソンについての紹介をしていました。
ジャッキー・ロビンソンの時代はキング牧師が公民権運動を積極的に展開していたのと同時期ですから、彼がメジャーリーガーになることで、またなった後もチームメンバーや対戦相手、観客などから受けた様々な嫌がらせや差別が半端ないものだったことは想像に難くありません。

そんな理不尽で納得ができない環境下において、ジャッキー・ロビンソンが貫いた姿勢が「戦わない勇気を持つこと」でした。
やられたらやり返すのではなく、やられても相手にしない。こちらは人として当たり前のことをただ行う。
嫌がらせをされたら仕返しをしたくなったり、意地悪をされたらその分こちらもやり返したくなったり、目には目を歯には歯をではなく、「仕返しをしない勇気」「戦わない勇気」を持つことに彼は努めました。
そんな彼の姿に一人、また一人とチームメンバーが影響を受け、わざわざ目立つように彼と肩を組んで写真を撮ったり、楽しそうに振舞ったり。
そうしてどんどんとその輪が大きくなり、黒人選手がいるチームとは対戦しないとまで言っていた相手チームにもより良い影響を与え、ジャッキーはメジャーリーガーとしてアメリカ中の人たちに受け入れられることになったのだそうです。

ジャッキー・ロビンソンは「他人に影響を与える」には、仕返しをしたり戦ったりすることよりも、自らが望む姿勢の範を示すことの方が遥かに効果的であることを知っていたのかもしれません。
戦い勝利することによって一時的な優越感や快感を得ることができるかもしれませんが、それらは彼が望むことになんの役にも立たないばかりか、かえって逆効果であることを知っていたのでしょう。

戦うのではなく、戦わない勇気を持つ。
戦わないということは、まずもって忍耐が必要ですし、やがて態度を変化させた相手を受け入れる寛容・寛恕の心が必要です。
戦わない勇気を持つ方が、精神的に厳しいものがあるようにさえ思います。
しかし、そういう姿勢を貫いたからこそ、彼は世の中に大きな影響を与えることができたのでしょう。

「不可能」の反対は「可能」ではない。「挑戦」だ。
とも彼は言っています。

肌の色に無関係に一人の人間として受けいれられるために、彼個人のみにとどまらず、大きな枠組みの中で肌の色による人種差別がなくなるために、それらは不可能とも思える当時の時代背景において、彼はそれを可能にしようと戦ったのではなく、戦わない勇気を持つことで時代に挑戦し、多大の影響を周囲に与えて様々なことを変えていったのですね。

何かをする勇気は尊敬に値しますし称賛されて然るべきです。
しかし、何もしない勇気は臆病なのではなく、真に強いからこそできることなのです。

あなたは戦わない勇気、仕返しをしない勇気を発揮できていますか?
もし難しい場合、それはどんな時ですか?
あなたがその勇気を手に入れることができたら、周囲にどんな影響を与えることができると思いますか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です