米国では大手企業が人事評価を止める動きが相次いでいるようですが、日本では3月は年度末、評価査定の時期です。上がった人、残念ながら下がった人。悲喜こもごもの想いが乱れますが、結果を伝える上司の側にもいろいろな思いがあります。

 

昇給昇進を伝えるときは、「よく頑張ったね」「ありがとう」「これからもよろしく」などと、明るく前向きな言葉で面談を終えられます。

一方、減給降格を伝えなければいけないときは、伝える側の上司にも暗く思い影がのしかかります。

私の過去における反省の念も込めて、ここで気を付けなければいけないのは、「減給降格という結果を招いてしまった上司としての責任をしっかりと受け止める」ということだと思います。

 

いくら言ってもあいつはやらなかった。

さんざん面倒みたけれども肝心なところであいつは諦める。

等々、上司の側にも言い分はあるでしょう。しかし、それらも含めて結果は上司の責任です。

なぜなら、管理職の仕事は結果を出すこと。そのために部下育成は大きなミッションの一つです。部下育成がうまくできなかったということは、管理職としての責務を果たしていないのも同然です。ですから管理職たるもの、部下の育成に責任を持たなければいけません。「もっと優秀なメンバーだったら・・・」と嘆くのは、すなわち、自分の育成手腕がないのを自ら認めているということに他ならないのです。

 

某企業の人事部長さんが、研修スタート時に、その会社の部長・課長さん達に向けて発したメッセージが忘れられません。

「管理職の仕事は部下を育成すること。優秀なメンバーがチームに配属されるということは、管理職としての手腕を期待されていないと受け止めろ。今現在成果が出ていないメンバーを引き受けたら、『待ってました!』と喜べ。俺は管理職として期待されているんだと。けれども人はそう簡単には育たない。何年かかかるだろう。どうか大切にメンバーを育ててほしい。やっと育った頃に君たちは異動になるかもしれない。そこで残念がるな。育った後のチームの成果は後任にくれてやれ。そうしてまた次のメンバーを花開かせる努力をしてほしい。それが、会社が君たち管理職に期待することだ。人が育つも育たないも、すべては君たち管理職にかかっている。人が全ての我が社。つまり、会社の将来が君たちにかかっている。どうかこの会社の未来を、よろしくお願いしたい。」

 

評価の季節を迎えるたびに心に刻むのです。

部下は上司の鏡であると。

成長してくれたメンバーには感謝し、伸び悩んでいるメンバーには自分の未熟さを教えてくれている大切な仲間と心得、ともに歩んでいく気持ちを忘れずにいたいと思います。

 

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