「なんでも一人で抱え込まずに誰かに任せてみたらどうですか?」

朝ドラ「べっぴんさん」で主人公のすみれが夫の紀夫さんに言った言葉です。

二人の会社キアリスが赤ちゃんへのノウハウを映画化することになり、紀夫さんが監督を務めるのですが今一つの様子。逆に、ひょんなことからサポートに入った栄輔さんの方が、ポツリと言う言葉が的を得ていて、だんだん周囲も栄輔さんを頼りにするようになります。監督として紀夫さんは面白くない。勢いで、映画のBGMの歌詞は自分が作ると言ってしまう紀夫さんですが、ノーアイディアで困り果てていたところに、すみれが優しく言ったのです。

 

見てくれや体裁を気にし、栄輔さんへ嫉妬らしきものを抱いてみたり、紀夫さんを見ていて「ちっちゃい男」と私は思ってしまいました。

能力のある栄輔さんをうまく使って良い映画を作るのが監督の仕事でしょ。張り合ってどうするの。歌詞は「自分が作る」と言った時に、周りは引いていたのにそれにも気が付かず、本当に仕方のない人ね。

そんな風に思ったのです。

が同時に、「わかるよ。わかる。紀夫さんのその気持ち。で、頑張ろうとすればするほど滑稽に見えて周囲がひいてしまうことに、自分では気がつかないのよね。」とも思うのです。

 

メンバーが自分より優秀だったり活躍したりして、周囲がそのメンバーを頼ったりすると、リーダーとしての存在価値が脅かされるような気になって、おかしな行動を取ってしまうことが私もかつてたくさんありました。しかし、こうして客観的に見てみると、そんなリーダーは滑稽である以外のなにものでもありません。

すみれが言うように、それぞれの得意分野に応じてメンバーに任せ、そのトータルプロデュースをリーダーが行えば良いのです。

 

昨日もお客様からこんな相談がありました。

「全く畑違いの部署から管理職として異動すると、仕事の中身がわからないから大変なんですよね。」

 

リーダーはスペシャリストである必要はないのです。抱え込まずに任せれば良い。

任せるには仲間を信じることが必要です。信じて任せられたメンバーたちは、きっとそれを意気に感じて頑張ってくれるのではないでしょうか。

 

「尾藤さん、これどうしましょうか?」と聞かれた時、私はこんな風に言うことが多いです。

「ん?ああ。良きにはからえ~。結果だけ教えてね。でも、どうにも行き詰ったら相談してね。その時は一緒に考えようよ。でも、〇〇さんならきっと大丈夫よ。だから良きにはからえ~」

 

お陰様で、私は私がやるべき仕事に打ち込むことができます。

一人で抱え込まないで周囲に頼ってみる。任せてみる。

チームビルディングの観点からも、良い結果を出す意味からも、とても大切なことだと思います。

 

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