「1 on 1」が世の脚光を浴びて久しくなります。
「1 on 1 のやり方」とか「1 on 1のためのコーチング」とか、そのための研修が発生したり書籍が発売されたりもしています。
このことに対して、私はずっと違和感を感じていました。

1 on 1 って、そんなに特別なもの???
そもそも、1 on 1とは、「上司と部下が向き合ってちゃんと話をしましょうね。コミュニケーションちゃんと取りましょうね。」という、いたってシンプルなもののはず。
なのになぜ、そのために書籍が必要だったり研修が必要なの?
研修しなければ、本を読まなければ、話ができないの?

もちろん、「コミュニケーションをちゃんと取る」ということを目的とした時、上司だけが一方的に話をしないとか、部下がもっと話をしやすくなるとか、いろいろなコツはあるでしょう。
しかし特別なものではなく、まずは「向き合う」「知り合う」「分かり合う」という気持ちを持つこと、そして「今日、上司と話しできて良かった」「今日、部下と話しできて良かった」と、それがたとえ5分間であったとしても、互いがそう思うことができる、そんなコミュニケーションを取ることができれば、それで十分なのだと思います。

1 on 1 は特別なものではなく、「話をした5分間が有意義だった!良かった!また次も話したいな。」と思える、そんな時間を持つことができれば、あとは何でも良いのです。
特別にコーチングを学ぶ必要もなければアサーションを学ぶ必要もありません。
上司は押し付けず、聴く耳を持ち、寄り添う。
部下は心を開く。
そのためのちょっとした努力や工夫は必要かもしれませんが、それ以上でもそれ以下でもないと私は考えます。

親子であれ夫婦であれ同じです。友人同士でもサークルの仲間内でもしかりです。
互いにしっかりとコミュニケーションを取れている状態。必要なことを分かりあえている状態。臆せず伝え、しっかりと聴くことができる状態。
そこを目指すのみです。

1 on 1 は目的ではなく単なる手段です。
部下のやる気と無限の可能性を高めてあげるために。
チームの関係性を一層強固にしてシナジーを上げるために。
イノベーションを起こすために。
それぞれに目的があって、そこへ到達するための一手段として1 on 1があるにすぎません。
目的が明確でブレることが無ければ、1 on 1についても勝手に独り歩きして「1 on 1 やるための研修が・・・」などとはならないでしょう。

あなたはメンバーと必要な日常コミュニケーションがちゃんと取れていますか?
流行の1 on 1に踊らされていませんか?

2019年09月03日

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