今年最初の「びっくりぽん!」は、同じマンションに住む、なにかと私とワンコを目の敵にあれやこれやと言っていた猫好きのご婦人(過去のブログでは「猫おばさん」と呼んでいるかも・・・)が、「あけましておめでとうございます」と、とても穏やかかつにこやかに笑顔で先方からご挨拶して下さり、おまけに「ゆうたくんは、本当に良い子よね」と目を細めておっしゃったことでした。
これまでは私が「おはようございます」と挨拶しても返事が返ってくることはまずなく、無視されるやら、挨拶なしで何かとお小言を頂くやらでしたのに、一体どうしてしまったのでしょう。
あまりにも驚いて、私は暫し茫然としたまま、ご婦人のお顔をまじまじと見つめてしまいました。

今のマンションに住むようになって22年。最初っから私と先代ワンコ、そして現ワンコ共々、口撃の対象だったのに、22年目にしてこの変容は、しかも、突然の劇的変わりように、驚かない方がおかしいというものです。
その私の気持ちを察したのか、ご婦人はこんな風におっしゃったのでした。

「私ね、猫は好きだけど、近所のワンちゃん飼ってる人たちはマナー悪い人も多いし、だからワンちゃん飼ってる尾藤さんもイヤだったのよ。けれど、あなたが誰も知らないところで管理人さんがいない時に塵芥置き場を整理したり、ゴミ周りを片付けたりしているの、私、知っているのよ。私、なんでも知っているのよ。あなたの事、誤解していたかもしれないわ。今でもワンちゃん好きじゃないし、だって、犬は臭いでしょ。けど、ゆうたくんもこうやって見ると、まあ、可愛いし、あなたも良い人なのよね。じゃあね。」

もう、本当に唖然です。
けれども一番びっくりしたのは、「私、知っているのよ」でした。
私が色々と片づけをしていたのを、どうして知っているんだろう。誰も知らないはずなのに。大体、行動していたのは夜中だったのに。誰にも言っていないし、誰も見ていなかったと思うし、誰かに気づかれた様子もなかったと思うのに。
しかし、彼女はこうも言ったのです。
「あなたの抵抗勢力じゃなくて、あなたの味方だから、困ったことがあったら何でも言うのよ。」

驚き以外の何物でもありません。
けれども、22年越しではあるけれども、彼女に直接媚びたわけではないけれども、日々の小さな行いが彼女に何らかの形で届いて彼女の気持ちを動かしたのであれば、それは嬉しい事です。
意図したわけではないけれども、結果的に良い方向へつながったわけです。
何か結果を期待しての行動ではなく、ただ、私自身も含めてマンション住人の皆さんや、特にいつも一生懸命対応してくださる管理人さんの負担が少しでも減ればと思い行動したことが、結果的に「抵抗勢力」と自負する人の心を動かした。
これって、ある意味、理想的な結果が得られたのかもしれません。

何かを期待しての、下心ある行動よりも、無欲の行動の方が人の心を動かすとはこういうことなのかもしれません。

年頭一番のびっくりぽん!
22年越しの雪解けに、嬉しいやら驚きやら、怖いやら戸惑いやら、けれどもここはやはり、素直に喜んで受け入れよう、と猫好きご婦人に感謝の気持ちを心を込めてお伝えしたのでした。

2020年01月08日

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