「眠れなくはないけれども朝起きるのが辛いんです。。。」

コンサルテーションの際にこう私に教えてくれたEさんは、総務部門のマネージャーで、他支店から異動してきて丁度半年が経った頃です。

「そっかぁ、朝起きるの辛いんだぁ」
私がこう言うと、
「そんな風に言ってくれたのは尾藤さんが初めてです。」
とEさんは涙目でした。
「『寒いから朝は布団が恋しいよね』とか『飲みすぎたんじゃないの?』とか『たるんでるんじゃないの』なんて言われた時もあって・・・。誰も真剣に聞いてくれないです。」

確かにEさんのぱっと見の印象は消耗しきっているという雰囲気もないですし、体調が悪そうな様子もありません。
しかし、コンサルの席で大真面目で「朝起きるのが辛い」と訴えたのであれば、それはこちらも大真面目に受け取らなければいけません。

これは相手がお客様だとか、クライアントさんだとか、そんなことは全く関係なく、誰が相手であっても、その人が真面目に何かを訴えているのであれば、こちらはそれについて真面目に受け取らなければいけません。
「この人は、SOSを発しても大丈夫な人なのだろうか?」
「この人には素を見せてもいいんだろうか?」
そんな風に思いながらあなたに声を掛けたのかもしれません。
その最初の小さなサインをしっかりとキャッチできるか、それともスルーしてしまうか。それはメンバーの「問題」について共に考え解決していく機会を得られるか、それとも失ってしまうか、チームに影響を与える「問題」の芽を小さなうちに摘み取ることができるか、それともそうでないか、ということです。

「夜はちゃんと眠れるんだよね。寝つきは大丈夫なんだよね。朝起きるの辛いのはいつ頃から? 役員早朝会議の日でも起きれなかったりするの?」
「はい。この前も遅刻寸前になってしまって。どうしても起きれなくって。部長に怒鳴られたんですけど。」
「そっかぁ。それは辛いね。起きれなくなってどれくらい?1週間くらい?10日間くらい?それ以上?」
「もう1ヶ月くらい経ちます。」
「そんなに続いているんだ。それは本当に辛いね。よく頑張ってるね。けど、頑張りすぎるのも良くないよね。まいっちゃうもん。起きるの辛いの、その原因、取り除けるように、一緒に考えようか?」
「・・・はい。お願いします。。。」

「『朝起きるのが辛い』だなんて、そんなことを相談するな!」とは間違っても言わないでください。
どんなことであっても、甘えたコト言うなと思っても、そこにはメンバーの訴えたい「何か」がきっとあるからです。
もし何か好ましくない行動をしているのだとしたら、そこには「そうしてしまう理由」があるのです。

「教えてくれてありがとう」「相談してくれてありがとう」と感謝こそすれ、「甘えるな!」と言うのは絶対に間違っています。
(そもそも、相手に心を許していなければ「眠れない」と相談したりはしないですけれどもね。)

「朝、起きるのが辛くって・・・」
メンバーがあなたにこう言ってきたら、あなたは何と言いますか?

2020年01月22日

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