弊社のテキストや投影資料には、一応、コピーライトが入っていますが、
実際のところは、ほぼ、オールフリー、自由に持っていって使ってちょうだい~
的な要素が大です。

先日も、同じくコンサル仲間とあれやこれやとビジネス談義をしていた時に
マネージャー研修で使っている資料の一部をベースに話を進め、
「これ、もらってもいいの?」
と聞かれたので
「どうぞ。これで良かったら。」
と気軽に返事をすると、
「いいの?普通、断るんだよ。マネされたら困るとか、いろいろあるでしょ。」
と彼女は驚きながらも、資料をしっかりとカバンにしまい込みました。

「そう思うんなら、『もらってもいい?』とか聞かないんじゃないの?」
と私が切り返すと
「いや、なんか、くれるような気がしたから。」
と彼女。
「けど、どうして?本当にいいの?」
と念押しをされました。


私が彼女に言ったことは、常々、研修現場やワークショップ、講演などでもお伝えしていることなのですが、

文字情報なんて、どこにでもある、特別なことではない!

ということです。

そりゃぁ、多少工夫して見栄え良くしてみたり(弊社の資料は、たいして見栄え良くないですが)、表現に工夫してみたりはするものの
似たようなものは世の中に氾濫しています。
お伝えしている文字情報が弊社唯一の、どこにも存在しないもの!
なわけはなく、時間中に行うゲームも、ちょっとしたやり取りの手法も、
もちろん私が考えたものもありますが、世に発信した時点で、それは古いものとなり
後生大事に守り抜かなければならないような特別なものではないのです。


ただ、それでも私にお仕事をご用命いただいたり、講師・コーチとしてご依頼いただけるのは、
お客様はそれら文字情報を望んでおられるのではなく
(もしそれらをお望みなら、世の中にはもっと立派な文章で書かれた書籍やネット上の情報などが山ほど存在します)
それらと共に、その時々によって私が必要と感じたり判断したりしてお伝えしている
私の経験、そこから学んだ気づき、私オリジナルのコトに評価をいただいているから

に他ならないと自負しています。


「同じ資料使って文字面だけ読み上げても、誰かが私と同じコトを伝えられるわけではないし、
同様に、私が他の誰かと同じでもないからね。

文字情報はそれ以上でもそれ以下でもなく、大切なのは、私のこれまでの経験と気づきと学びと智慧であり、それを、今、目の前にいる人たちに、どれをどう伝えるかだと思っているから。

まあ、ある意味、資料はおまけかも~。
お客様評価も、講師◎、テキスト△ とか、普通にあるんだよね~」
と、あっけらかんに笑う私。

彼女もプロフェッショナルなので、「なるほどね、確かにね。」と深く頷き
「おっしゃる通り!」と言って笑っていました。


私の研修を受けて、ワークショップに参加して、何かしらの学びや気づきを得てくれたあなた。
あなたがメンバーにそれらを伝播、伝承したいと思うなら、


テキストや私が語った文字面をそのまんまコピーして伝えるのではなく、
そこからあなたが「感じたこと」「気づいたこと」「学んだこと」を
自分の経験値として伝えてあげてほしいのです。

もし、何か本を読んで、良いと思ったことがあるなら、
そこから得たあなたの経験値を伝えてあげてほしいのです。


あなたがメンバーに伝えなければならないことは、文字面ではなく
あなた自身の気づきであり、学びであり、経験です。

それらは間違いなく「あなたの言葉」であり、「あなただけのモノ」です。
そうして、それをメンバーが受け取った時、
ただ立派な言葉を読みあげられるよりも、何倍も、何十倍も彼らの心に届き
彼等自身もそこから何かしらの経験値を得ることでしょう。


「だからね、私は私、AちゃんはAちゃん。
Aちゃんが私のテキストを持って帰って、AちゃんがAちゃんの言葉でAちゃんの経験を乗せて語った時点で、もう、それは単なるテキストを超えてAちゃんオリジナルのモノになっていて、それはテキストが良いからじゃなくて、Aちゃんの経験値がなせる業だからね、だから、たかがテキスト、たかが文字面、いいのよ~。」


マネージャーがメンバーに伝えなければいけないこと。

それはマネージャー自身の経験値

決して、立派な文字面ではないのですよ!

2020年03月18日

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