少し前まで私には心の負債がたくさんあり、その負債でいつもどこか暗く沈んだ気持ちに付きまとわれていました。

心の負債。

それは、負い目とでも言うのでしょうか。自分以外の誰かに対して「申し訳ない」という強い気持ちです。

私の場合、それはかつてのメンバー達。私が成長の芽を摘んでしまった、または停滞させてしまったであろう彼らに対して、ずっと抱いている「あの頃は申し訳なかった」という謝罪の気持ちです。

時々、私はこの負債に押しつぶされそうになりました。一生消えない罪を背負った犯罪者のように、私も一生この負債を背負って生きていかなくてはならないのだと思っていました。過去は変えられないと頭では分かっていても、その変えられない過去に縛られ続けていたのです。

 

ある時、私のパーソナルコーチがアドバイスをしてくれました。

「申し訳ないという気持ちは十分にわかった。それはそれとして、彼らに対して『申し訳ない』ではなく、『ありがとう』という感謝の気持ちはある?」

謝罪の相手に「感謝の気持ち」とは、全く考えたことのない視点だったので少し驚きましたが、「もちろんありますよ!」と答えました。

「営業から疲れて帰ってきたとき、いつも笑顔で『お帰りなさい』と明るく出迎えてくれたこと。美味しいコーヒーを入れてくれたこと。私がこの仕事が本当に好きだと思うきっかけのお客様とのご縁をつないでくれこと。精神的にすごくタフだった時、バカ話で和ませてくれたこと。他にも山ほどありますよ。」

彼ら一人一人の顔を思い浮かべながら彼らに対しての感謝の言葉を口にしていると、少し気持ちが軽くなってきたように思いました。

 

「日々の感謝ノートとは別に、彼らに対しての感謝もぜーんぶ書き出してみたらどうかなぁ」

コーチのアドバイスにYes!と即答した私。

その後、一人一人との時間を思い出しながらノートに感謝を書き綴りました。

 

いつも笑顔でいてくれてありがとう。

未知の分野に挑戦しようと前向きに努力してくれてありがとう。

いつも嫌な顔一つしないで細かく時間がかかる仕事をコツコツとしてくれてありがとう。

いつも綺麗にお掃除してくれてありがとう。

 

すると、不思議なことが起こったのです。

これまで彼らには申し訳ないという負の気持ちでいっぱいだったのに、感謝の言葉を書き綴り終えた頃、気持ちがほんわか温かになり、いつの間にか彼らとの時間が愛おしくなってきたのです。

ごめなさいという気持ちを忘れたわけであはありません。しかし、犯罪者のような気持ちはなくなり、彼らに対する感謝の気持ちが溢れてきて、心の負債がいつの間にかなくなっていたのです。

 

すると、どうしても過去に縛られて前へ進めなかったあらゆる事柄が動き始めました。

心の負債がブレーキをかけていたモノたちが、負債がなくなったことによって自由に活動を開始したのです。

今、私の心に負債はありません。

そして、私が私らしく私として生きることがようやくできてきたように思います。

 

あなたに心の負債はありますか?

 

 

 

 

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