「やる気あるの?」
「ミスするなよ」
「何回言ったらわかるんだよ」
相手の成長を思ってかけた一言。
でも、それが結果的にチームのパフォーマンスを下げているかもしれない。
管理職や経営層の立場になると、つい「言葉で動かす」場面が増えてしまう。
それは、言葉の質と方向性が、そのまま“組織の空気”をつくるということだ。
無意識に出る一言が、
・部下の思考停止を招き
・報告や相談のハードルを上げ
・「自分で考えなくなる文化」を育ててしまう
そんな連鎖が、実は起きているかもしれない。
無意識のNGワード | 意図を伝える変換例 |
---|---|
やる気あるの? | 一生懸命やると何が起きると思う? |
慌てないで! | 落ち着いていこう |
ミスするなよ! | いいよ、その調子。次はここ気をつけよう |
何回言ったらわかる? | どう理解したか、聞かせてほしい |
ドタキャンするなよ! | 難しい時は3日前までに連絡くれると助かる |
ポイントは、「否定」ではなく「具体的な期待」に置き換えること。
部下は、“責められたい”のではなく、“わかってほしい”のだ。
「疲れた」が口癖の組織は、疲れて見える。
「無理」が飛び交うチームは、動かなくなる。
反対に、「やってみよう」「工夫できるかも」が日常にあるチームは、挑戦が生まれる。
つまり、ポジティブ・フレーズは「文化づくりのスイッチ」でもある。
部下を動かすのは、制度でも評価でもない。
一人ひとりに響く言葉を“選んで”届けられるかどうかが、信頼を生む。
「言葉を変えるだけで、チームが変わるわけない」と思うなら、
それもまた、ネガティブ・フレーズかもしれない。
まずは、自分の“口癖”を棚卸ししてみよう。
言葉を変えることで、チームの動きが変わり始める。
それが、管理職に求められる「言葉のマネジメント力」なのだと思う。
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