職場には、いろんな人がいます。
気が合う人もいれば、正直「なんでこの人と仕事しなきゃいけないの?」と感じる相手も。
でもその“違和感”や“イラッとする感じ”は、
見方を変えれば「自分にない才能」との出会いであり、
その違和感こそが、チームや自分自身を進化させる“扉”かもしれません。
Sさんは、新卒で入社して間もない若手社員です。
学生時代は、価値観の合う仲間とだけつながっていればよいものです。
だからこそ「違い」を感じる場面に出会うことも少なく、心穏やかに過ごせていたそうです。
しかし、社会人になって2週間。
考え方も、進め方も、まるで自分と違う人たちとの関わりに直面し、
思った以上に心が疲弊してしまいました。
「会社、辞めようかな。大学院でも行こうかな…」
そんなSさんに、私は昔、ある恩師に言われた言葉をそのまま届けました。
「波長が合わないってことは、
その人が“自分とは違うモノ”を持ってるってこと。
その“モノ”は、才能だよ。」
努力で身につけられるのは「能力」。
でも、努力では真似できない「その人らしさ」は、才能です。
たとえばSさんは、めったに怒らず、誰に対しても穏やかで優しいタイプ。
それは、まわりに安心感を与えられる才能です。
一方、私は昔から勢いで動くタイプで、スピード感や突破力が強みです。
Sさんと私は合わないように見えますが、だからこそ、お互いに学べることがあります。
同じような人たちだけと過ごしていると、心地よさはあるけれど、
自分の視野や可能性は、なかなか広がっていきません。
職場では、価値観の違う人と向き合うことが避けられません。
特に、管理職や経営層になればなるほど、
「波長が合わない部下・同僚・上司」との関わりは増えていきます。
でも、相手の“違い”を
「合わない=厄介な存在」として見るのではなく、
「合わない=自分にない才能」として見てみてください。
すると、チームに“違う視点”が加わり、
マネジメントにも、戦略にも、化学変化が起きていくでしょう。
野球界のスーパースター・大谷翔平選手も、こんなことを言っています。
「人にイラッとすることがない。
自分と違うということは、そこに学びがあるから。」
私自身、これまで多くの企業や管理職の方々と関わってきましたが、
「苦手なあの人との関係が変わった瞬間」から、
チームの雰囲気がガラッと変わる場面を、何度も見てきました。
“違い”に目をそらさず、
そこにある“才能”として見ること。
それができたとき、組織は静かに変わり始めます。
あなたのチームには、どんな“違い”が眠っていますか?
それは、まだ見ぬ“可能性”かもしれません。
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