「復職しました。」と電話をもらった。
電話の主は、昨年まで関わっていた企業のマネージャーさん。
体調を崩して暫く休んでいたけど、無事、復職したという。
「戻ってきたら、尾藤さんがうちの会社にはもう来ないと聞いて。
ブログ見たら、うちの会社のこと? と思うことがあって、
もしそうだったら、失礼があったかもしれないと思って。
謝らなきゃと思って、電話しました。」
いやいや、思い過ごし。
あれは他社さんのお話。
でも、そうやって「ジブンゴト」として気にかけてくれる気持ち、彼の優しさが
嬉しくて、ありがたくて、たまらなかった。
「以前、尾藤さんは、僕には”人を支援する仕事が向いてるんじゃないの?”と言ってくれたことがあったんです。
その頃は、「何をしたい」とかあまりわからなかったけど、
休んでいる間、いろいろと考えて、わかった気がします。
人を支えて、応援して、その人たちが笑顔になって、元気になって、頑張っているのを見ると嬉しくなります。
そういう仕事が自分はしたいんだと、以前はわからなかったけど、今はわかりました。」
涙が出るほど嬉しかった。
過去、何気なくかけた言葉が、彼の記憶の引き出しに大切にしまわれていて、
ある時、それが取り出され、振返り、見つめ直すきっかけになった。
そしれそれを、彼自身の言葉で伝えてくれた。
ああ、私は単に彼の目標達成サポートや、悩み事の相談相手をしていたのではなく、
人としての成長を、たとえわずかでも支援することができていたのだなと、
そのことを教えてくれた彼をたまらなく愛おしいと思った。
「もし、今、目の前にいたら、ぎゅーーーーーーーとハグしちゃうよ。」
と言ってしまった。
セクハラですよ、やめてください。
と言われたらおしまいだけど、彼は笑って聞いてくれた。
コーチングも、コンサルも、その時、その瞬間にはクライアントさんにとっては痛みが伴うこともある。
すぐに成果や答えが見えるとは限らない。
しかし、私はいつも、「その先」を見つめて、「今」に関わりたいと思っている。
彼の電話に勇気と元気をもらったのは私だった。
人を支える、人を応援する。
その結果は相手がもたらしてくれる予期せぬギフトなので、自分で直接コントロールできない。
そのギフトがいつ届くかわからないし、もしかしたら届かないまま終わるかもしれない。
それでも私は、「ああ、私はこの関りが本当に好きなんだ」と心から思った。
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