「こうした方がいいのに」
「こうしてほしい」
「それって、フェアじゃないよね」
そう思う瞬間がないだろうか?
しかし、その相手が“お客様”だった途端、言葉を飲み込んでしまう。
遠慮したり、気後れしたり、我慢したり、自分を卑下したり——。
そうして、「言わない」という選択をする。
それは、自分の「誇り」を自ら捨てているに等しいかもしれない。
私は、仕事を「いただく側」であっても、媚びたくないし、我慢してやりたくない。
そういう気持ちがどこかにあると、
やがてストレスや不満になって、どこかのタイミングで関係に亀裂が入る。
だから最初から、ちゃんと伝えたいと思っている。
ビジネスはパートナーシップであって、上も下もない。
どちらが「お金を払う側」かではなく、どちらも「価値」をやり取りしてる。
「きれいごとだよ」と言われることもある。
でも、それは“そう思ってる人の前提”だ。
その前提=固定概念を持ち続けてる限り、きっと何も変わらない。
よく聞くのは、「言ったら切られた」という話だ。
しかしそれは、「それだけの関係だった」のかもしれないし、
「伝え方」にリスペクトが足りなかったのかもしれない。
それよりも、
“言わないで続ける”という選択の方が、未来にダメージを残すのではないだろうか。
相手へのリスペクトを持って、言いにくいことを、ちゃんと伝える。
それでも伝わらなかったなら、「伝え方」の改善は自分の課題だが、
それ以上は「ご縁の問題」なのだと思う。
どこよりも早く、どこよりも安く、お客様から求められていることはそれだけで、
それ以上でも以下でもない。
そういう仕事もあるだろう。
しかし、そんなビジネスでも、「言いなり」ではなく、
お客様との「関係」を築きたい。
言いにくいことを言う時こそ、
絶対に忘れてはいけないのが、相手へのリスペクトだ。
どんなに正しいことでも、それを“攻撃”として伝えたら信頼は崩れてしまう。
伝えたいのは「不満」じゃなくて、「より良い関係を築きたい」という想い。
だからこそ、リスペクトを持って、勇気を出して伝える。
ビジネスの本質は、人と人との信頼だ。
それは、“遠慮”や“沈黙”の中ではなく、本音と敬意のあいだにある。
自分の仕事に誇りを持つこと。
相手と対等である勇気を持つこと。
言いにくいことを、ちゃんと伝えること。
それができたとき、仕事はただの「やり取り」ではなく、
「信頼関係の上に築かれる共創」になる。
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