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口は弁護士 心は詐欺師

首都高を走っていた時のこと、前を走るトラックに貼られているステッカーに目が釘付けになりました。

口は弁護士 心は詐欺師

「面白すぎる! このトラック、ナイスなセンスだよね。」
笑う私に、助手席に乗っていた母は真顔で言いました。
「友達にはなりたくない・・・」

確かに!
「友達もいやだけど、会社の同僚とか仲間だともっとイヤだ。」

まだ笑っている私に母は更に真顔で続けます。
「ママが働いていた時、同じ部署にいたのよね。こういう人・・・」

うっそぉ!
けれども、親切な素振りをして人のはしごを外す人は確かにいました。
友達になりたくないばかりか、関わり合いたくないかも・・・

「あなたは敵に塩を送れるくらいの心の広さを持ちなさいよ。」
私の方を見ながらそう語る母に
「『お口 チョコレート 心 冷蔵庫』って昔、先輩が自分のことを言ってた。それも怖いよね。
北川先生(私の人生の師)は『最も苦手な人、嫌いだなと思う人の幸せを願いなさい』って仰る。結構、しんどいけど、そうなるように営利努力中!」
と返しました。

「簡単にできなくても、そういう心構えを持っているだけでも全然違うよ。
『口は弁護士 心は詐欺師』だなんて、絶対にやめてよ。」

羽田までの道中、期せずして母から「人としてのあり方」について念押しをされ、思わず我が身を振り返りました。

先日亡くなられた小出義男監督は、こんなことを仰っていました。

嫉妬しているうちは本当の福は回ってこない。
たとえライバルだとしても、
人の喜びを心から喜び、
「私も頑張る」と
発奮剤にできるような人じゃないと伸びない (月刊「致知」より)

「口は弁護士 心は詐欺師」
とまではいかなくても
「お口 チョコレート 心 冷蔵庫」
はちょっとした気の緩みで陥ってしまうかもしれません。
気をつけたいものですね。

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