禅語から学ぶリーダーのあり方

「不易流行」柔らか頭で軸はブレない 

不易流行(ふえき りゅうこう)

いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、
新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。
(三省堂 新明解四字熟語辞典より)

変化しなければ存続することが、
変化し続けなければ必要とされ続けることが
できないと言われている今の時代。

まさに「流行」でなければ未来はありません。

しかし、変われば良いというものではなく、
自分の軸、変わらない本質(不易)は守らなければいけません。

信念を愚直に貫く
伝統を守り抜く

言葉だけを聞くと、とても素晴らしく聞こえます。
しかしそれは真実なのか、時に考えてみることも大切です。

「天然ものでなければ店に出せない」と強い信念を持っていた
200年続く伝統の味を守り抜く鰻の老舗 野田岩さん。
伝統を守る事は大切だけど、天然物が手に入りづらくなった昨今、
それで休業するのは本質ではない。
本質は「年間を通して美味しい鰻を楽しんでいただくこと」だから、
天然ものだけにこだわる事は違うのではないかと五代目店主は考え行動した。

信念や伝統を守る事も、それが本質でない場合には仇となってしまいます。

まさに本質(不易)を守りながら、時代に応じた行動(流行)を起こした
模範例の一つです。
(かつて、NHK「プロフェッショナル」で詳しく紹介されていました。)

営業は会社の顔でなければならない
上司は強くなければならない
わが社のサービスは完璧でなければならない

あなたが本質だと思っているその考えは、真の本質ですか?
それとも単なるこだわり・思い込みでしょうか?
しっかりと見極めなければいけません。

変わる事ばかりが注目される時世ですが、
自分(チーム、会社)の軸はどこにあるか、何であるか、
まずはしっかりと確認理解しましょう。
その上で、
頑固に軸は守りながらも、
柔らか頭で柔軟に変化していきましょう。

それこそが不易流行
今の世の中に必要なスタンスであると考えます。

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