3日ほど前から頭痛があり、かなり辛かったのですが
今は少々のことでは病院へ行かない方が良いと思い
我慢していました。
しかし、痛みはますますひどくなるばかり。
「死ぬほど痛い」を10だとすると、6か7くらいまで痛みは上がり
夜になって救急相談センター#7119へ電話をしました。
「この電話から救急車へつなぎます」
電話の向こうの看護師さんはとても親切でした。
マンションの前で救急車の到着を待ち
救急隊の方に導かれて救急車に乗り込みました。
人生これで三回目の救急車。
1回目は背中の骨折で脳震盪も起こしていたため記憶になし。
2回目はひどいぎっくり腰で担架で運ばれ痛くて悲鳴。
今回は自分で歩いて乗り込みました。
車内で測った血圧は上が186。見たことのないような高さです。
(普段、100前後なので)
体温は35.6度。それでも寒気がしてたまりません。
隊員の方のテキパキとした対応と親切が身に沁みます。
「こんな夜遅くにすみません。ありがとうございます。」
顔をしかめてお礼を言いました。
病院へ到着すると血圧は200を超えていました。
しかし、別にもう一人、気胸の疑いで救急車が到着の予定らしく
自分の足で歩いてやってきた私に、
病院の看護師さんは、ちょっと不親切。
というか、感じ悪い・・・。
私が待合室の椅子に倒れこんでいると
「血圧200超えていますよ!」
と救急隊の方が看護師さんをせっついてくれました。
「CT取り終わるまで付き添います」
そう言って、検査室まで付き合ってくれました。
夜の街は、ほかにも救急車のサイレンが響いていました。
きっと忙しいんだろうな。
早く帰って休んでほしいな。
親切な隊員さんに、こちらも優しい気持ちに自然となりました。
「ありがとうございました。一人でも大丈夫ですから。お戻りください。」
そう言うと、救急隊の方は「お大事に」と言って夜間出口の方へ向かいました。
あまりにも事務的で不愛想な看護師とドクターの対応に比べて
相談センターの看護師さんも救急隊の方たちも、
ご自分たちの「使命感」や「誇り」がその対応に見事に表れていて
「惚れてまうやろう~」と思ってしまうほどに
素晴らしいものでした。
きっと、今、医療現場で戦っている多くの方たちは、
皆さん、この看護師さんや救急隊の方のように
熱い想いを胸に秘めて職務についていらっしゃるのだろうと
感謝の気持ちでいっぱいになりました。
「救急隊の方へ」とお礼の手紙を書こうと思っています。
東京消防庁へ送れば、きっと届くはず。
彼らにとっては当たり前のことだったのかもしれませんが
「人の心を揺るがす仕事」とは、あの隊員さんのように
職務に対する想いがさりげない一言、何気ない行動に
自然に表れる、それが感動を生むのだと教えてもらったように思います。
幸いに、私は大した病気ではなく(ドクター、めっちゃ感じ悪かったです・・・)
お薬をもらい、タクシーで帰ることができました。
いまだに頭は割れそうに痛いけれども、
そのお陰であの隊員さんに出会うことができました。
名前も知らない、顔もほとんど覚えていない
それでも彼の仕事ぶりと人柄は私の心にしっかりと残っています。
誰かの心に感動を残す仕事ができる。
私もそんな仕事をしていきたいと思います。