マネジメント・リーダーシップ

温情評価の時代は終わる

昨日のブログにこんなコメントを頂きました。

(前略)同じ課のNリーダーと私をよく上司の課長に比較されました。Nリーダーは警備員さんと呼ばれるくらいに残業しているのに、何故お前は残業をしないで早く帰ってしまうのか❓もっと残業しろよ!と怒られました。

あるあるある~。
私もそんなこと言われていましたし、どうして休日出勤しないんだとツメられたこともありました。
挙句の果てには、年度末の評価面談の時、昇給昇進評価の時、
「成果は似たり寄ったりだけど、A君の方が尾藤より頑張ってるから、今回はA君を昇進させた。」
と上司から告げられた時には目が点になりました。

「頑張っている」とは何を指して言うの?

残業時間が多いこと?
上司に質問が多いこと?
報告や連絡、相談がまめなこと?
休日出勤をしていること?

これらを「頑張り」というなら、私は頑張っていないことになります。
だって、どれもNo‼ でしたから。
私の評価はお客様がするものであり、上司へ自分をアピールするなんて
ナンセンスの極致だと思っていたからです。(まあ、究極の生意気だったわけです)

この「頑張っている」という考え方ってどうなのでしょう???

テレワークを推奨されている今、オンラインで物事が進んでいる今、
残業時間とか休日出勤とか、そういうことは自己管理の範疇であり、
アピールしようと思ってもアピールする相手もいなければ、そんな必要もありません。

会社や、上司は、何をもって部下の仕事を評価するのか。
と問われたら、「そんなもの、結果がすべてだろう」となるのです。

無意味な頑張り(みんな残業しているから自分もポーズとか)などに対する
温情評価は完全になくなっていくでしょう。
メンバーに対する評価は、これまで以上に結果が重要視されるようになり、
プロセスを考慮してほしいというメンバーは、
自らが、そのプロセスは価値ある適切なモノかをマネージャーにアピールする
必要が出てくるのでしょう。

もちろん、結果だけを見るのではなく、
リアルであれオンラインであれ、そのプロセスを丁寧に見てあげることは
マネジメントにおいて忘れてはならない大切なことです。
リモートワークでは、メンバーの仕事のプロセスは把握しづらいので、
マネージャー側の意識的な関り、メンバーを理解しようと自ら取りに行く姿勢
が必要になります。
メンバーのプロセスを無視するマネージャーは、AIと同じであり、そういうマネージャーは必要ありません。

つまり・・・
一層、メンバーには「自律・自立」が求められるし、
マネージャーやリーダーには「見る目」が求められるのです。

無意味なアピールや表面的頑張りは全く意味をなさず、
結果を出すためにどんな取り組みをどんな工夫をもって行い、
どのような結果を導き出していくのか、
そのことをしっかりと自分の頭で考え、行動することができる、
そういう人こそが花丸💮をもらう時代になったのです。


残業や休日出勤で自らをアピールしてきたあなた。
今こそ、自らの意識を変えましょう。

こんなに頑張っているのに!
と精神論で自らをアピールしてきたあなた。
そろそろ自律・自立の時がやってきたのですね。

温情評価の時代は終わります。
アピールで評価を得るのではなく、
仕事で成果を出すために、あなたは何をしていきますか?

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