マネジメント・リーダーシップ組織開発

緊急でないけれど重要なコト

自社の近未来を憂いてGW期間中に「自社の将来を考える」セッションを
誰に強制されるでもなく、自発的に行ったマネージャーさん。
連休が明けてビジネスが再開されても、同僚たちと「話し合ってみる!」
と頼もしい言葉をいただいて早1週間。
その後、どうなったかなと思っていたところ、ちょっと弱気なメッセージを
頂きました。


仕事が始まると、目の前の事に追われて、なかなか時間が取れません。


出ました!
「時間が取れません」

それはね、「気持ち」の問題。
つまりは本気度の問題です。


どんなに仕事が立て込んでいても、本当に大切なコト、
例えば子供が保育園で熱を出してお迎えを待っているとしたら、
何とかしてお迎えに行くと思うのです。
仕事をどうしても抜けられないなら、子供のお迎えを誰かに頼むとか、
とにかく「ダラダラ仕事していないで」何とかするでしょう。

私だったら、大好きなアーティストのコンサートがある日は
だいぶ前から用意周到に準備をして、
たとえそれが超超超繁忙期であったとしても、
どんなことをしてでても開演時間に間に合うように駆け付けます。
急に飛び込んできたお客様からの電話があったとしても、
最初に「すみません。18時には出かけなくてはいけないのでお話伺えるのは
それまでなんです。」などと、最初にお伝えしたりして、
とにかく「どんなことしてでも行く!」という強い気持ちは
万難を排する不思議なパワーを与えてくれます。


つまりはそういうこと!

「時間がない」は言い訳です。
キツイ言い方になってしまいますが、そういうことなのです。
だって、本当に重要なコト、その人にとって大切なコトならば、
人は、どんなことをしてでも行動するものですから。


ところが日常において、「重要なコト」を見失っている場合があります。
目先の雑事や日々のルーティーンに惑わされて、
本当に重要なコトが見えなくなっているのです。

『7つの習慣』が一世を風靡した頃には、
「緊急で重要なコト」「緊急でないけど重要なコト」
「緊急だけど重要でないコト」「緊急でも重要でもないコト」
の4象限ワークを行い、自分の頭を整理しました。

どうしても「緊急」に意識が向いてしまい、「時間がない」となってしまうのは
悲しいかな、人の性なのかもしれません。
それでも、「緊急」の中にも、自分でコントロールできること、
つまり、日常の働き方、工夫次第で、緊急ではなく計画的に行えるものも
あるでしょうし、緊急にならずに済むものもあります。

また、意識的に「重要なコト」をリストアップして
常にそのための時間をスケジューリングしてしまうことも大切です。

今現在、お尻に火がついてアッチッチ!!! となってない場合、
イノベーションとか、会社の未来のためにとか、
将来のためのスキルアップとか、
そういったことは後回しになってしまいがちです。

そうならずに、常日頃から、または
今は大丈夫だけれど小さな危機感を持ったその時から「重要なコト」に
意識的に取り組んだ企業や人が、
やがて訪れる大きな変化や突然の荒波にも慌てず耐えうることができるのでしょう。


あなたにとっての、あなたのチームにとっての
「緊急でないけど重要なコト」は何ですか?
後回しにしてしまわないで、そのことに対する取り組みこそ
日々のルーティーンにしっかりと組み込んでおきたいですね。

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