もしかしたら、あれはパワハラだったのか…と不安になることがあるあなたへ
「部下に厳しく言ったけれど、
後で『ちょっと言い過ぎたかもしれない』と思うことがある。」
「本当は部下を育てたいのに、
結果的に追い詰めてしまっている気がする。」
こんな風に悩むこと、ありませんか？
私もかつてそうでした。
部下育成に一生懸命だったのに、
「尾藤さんの下で働きたくない」と言われたときは、本当にショックでした。
何が悪かったのかすらわからず、ただただ悩む毎日…。
でも、そこから学び直し、
少しずつ「部下が信頼してついてくるマネージャー」になる方法を見つけたんです。
今日はその経験から、具体的なヒントをお伝えします。
日常の自分の言動を振り返るステップ
ステップ1：愛があるかどうかを自問する
指導の前に、まず自分にこう問いかけてみてください。
「この言葉や行動には、部下への愛があるか？」
例えば、こんなケースを考えてみましょう。
部下のミスを注意する場面
- NG：「こんな簡単なこともできないのか！」
- OK：「ここはミスが出やすいポイントだね。
どう改善したらうまくいくか、一緒に考えてみよう。」
相手を責める言葉ではなく、
成長を後押しする言葉を選ぶだけで、伝わり方が大きく変わります。
ステップ2：感情を言葉にする
部下とのコミュニケーションで意識したいのは、
自分の感情を正直に言葉にすることです。
例えばこんな会話
- 部下：「今月の目標、どうしても達成できませんでした…。」
- 上司：「正直に報告してくれてありがとう。
実は私も少し焦っているんだ。
でも、一緒に原因を探して、次に向けて対策を考えよう。」
自分の感情を素直に伝えると、
部下は「この人も人間なんだ」と感じ、心を開きやすくなります。
ステップ3：部下の気持ちを受け止める
部下が本音を話すには、心理的安全性が必要です。
そのためには、部下の言葉を否定せずに受け止めること。
例えばこんな会話
- 部下：「正直、先輩たちのやり方についていけなくて…。」
- 上司：「そう感じるんだね。
どの部分が一番やりにくいのか教えてくれる？」
部下が「自分の話を聞いてもらえる」と感じると、
信頼関係が深まり、報告も自然に増えていきます。
指導に迷ったときは「愛」に立ち戻る
部下育成は簡単ではありません。
でも、「部下をどうにかしたい」ではなく、
「部下を大切に思っている」と伝えることで、結果は必ず変わります。
かつて私が心掛けたことのひとつに、
「言葉のフィードバックだけでなく、行動のフィードバックも見直す」
ということがありました。
叱るばかりではなく、
成長した部分を見つけて褒めることを忘れない。
それだけで、部下の反応は驚くほど変わります。
最後に
もしあなたが「もしかして自分も…」と不安を抱えているなら、
それは大きな成長のチャンスです。
部下を育て、結果を出せるチームをつくるための最初の一歩は、
あなた自身の変化から始まります。
大丈夫。あなたにはできます。
一緒に、より良いマネージャーを目指していきましょう！
