マネジメント・リーダーシップ

フィードバック面談をすんなり5分で終わらせるコツ

ボーナス査定や期末が近づくと、必ずと言っていいほど
「メンバーとの面談が怖いんです」
「メンバーとの時間が憂鬱なんです」
といったご相談があります。

評価に納得できずに反発されるから。
だんまりを通されて、反応が全くわからないから。
女子社員は思い通りでないと泣く子がいるから。
本人にとってネガティブな評価を冷静に伝える自信がないから。

メンバーの通信簿を伝えるフィードバック面談で
どうやったらうまく伝えられるのか、
そのHOW TOを喉から手が出るほど欲しているようです。

私が彼らに言う事は1つだけです。
「普段、どれくらいそのメンバーと向き合っていますか?」

「コミュニケーションは取っています。」
「普段は直行直帰なんで顔を合わせて話す時間がないんです。」
「何でもない時はいい子なんですけど評価にまつわる話は向こうも避けるので。」
など、それぞれの返事が返ってきます。

「普段のコミュニケーションでは、どんなふうにフィードバックしていますか?」
「直行直帰で時間がない中、日常のフィードバックはどんな風にしていますか?」
「嫌がる相手に、普段はどんなふうにフィードバックしていますか?」

フィードバックはまとめてするものじゃなくって、
普段から都度するものなんだよ~~~!

つまりはこの1年間、
マネージャーとして必要な仕事をしっかりとせずに
サボってきたそのツケが今きてるんじゃないの~。


期末や査定時などの、たった1回の限られた短い時間で
すべてを完結させようとするからいけないのです。
メンバーからしてみれば、良い話であろうとなかろうと、
納得をして受け止めたいと思っているはずです。
メンバーが怒ったり泣いたりして感情を爆発させたり、
黙り込んで感情を隠してしまうのは、納得できていないからでしょう。
マネージャーが自信がないというのは、冷静に伝えられる云々というよりも、
相手に納得してもらう自信がないからではないでしょうか。

フィードバック面談ほど、
その場の小手先の話し方テクニックが通用しない場面はないと思っています。


メンバーが納得を得るために大切なのは「普段の関り」です。
常日頃からメンバーとどれだけ深いところでの話ができているか。
日常の関りがしっかりとできていれば、
メンバー自身はマネージャーからの期待、評価されている事、
もっと頑張れと思われている事、
ここは気をつけて取組めと心配されている事など
十分に理解できているはずだし、
それらについて自分がどこまで達しているのか、
マネージャーはどう見てくれているのか、
わざわざフィードバック面談を設けなくても既に知っているはずです。

マネージャーが行うフィードバック面談に対するメンバーの態度は、
マネージャーへのメンバーからの通信簿なのです。

どんなに厳しい内容の面談になろうとも、
メンバーの心からの納得が得られれば合格。
ポジティブな内容のフィードバックであっても、
評価や日常への感謝をメンバーから得られないのであれば、
マネージャーとしてもっと努力が必要です。

大切なのは「日常」です。
日常の関りが正しく行われていれば、フィードバック面談は5分で終わるはずです。
今からでも遅くはありません。
少しでも不安に感じるあなたは、今この瞬間から、
メンバーとの向き合い方を工夫してみてください。

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