「みんなに会いたかったから・・・」
そう言って忙しい中、タイムリミットぎりぎりに駆けつけて、おまけにGW中の旅行のお土産まで持ってきてくれたMさんは、私と同い年の茶道のお仲間です。
私たち木曜夜クラスは私も含めて5名。
年齢バラバラ、出身、経歴もバラバラです。
ある意味、多様性の宝庫。
けれども「茶道を楽しみ、人としての精進を積む」という共通の目的のもと、互いを比べず、競わず、戦わず、週に1回のお稽古時間を有意義に、けれども共にほんわかと過ごす大切な仲間なのです。
指摘もし合うし称賛もし合う。
そこに気負いやテレなどは全く存在せず、茶室で過ごす数時間は皆が自然体でいることができます。
「どうして職場ではこうならないんだろうねぇ」
社会人4人がこう言うと、
「ゼミでもこうはいきません。」
と唯一の大学生Nさんも言います。
どうしてだろうね。なぜだろう。
職場でもゼミでも、こんな関係性、こんな風に高め合うことができたら、もっと成果が出るに違いないのに。
なぜだろう・・・
やはり一番の要因は、「比べず、競わず、一人ひとりが主役で一人ひとりの個を生かした指導」を師が徹底くださっていることなのだと、いつも結論はそこに落ち着きます。
「つまりはリーダー、マネージャー、トップの人柄、スタンス、ありようなんだよね。」
全員がそこに大きく納得。
全員が大好きな私達の師への大きな尊敬と感謝に行きつくのです。
お稽古事だから可能なのではなく、率いるトップの成せる技なのです。
もし、あなたのチームがイマイチだ、雰囲気悪し・・・ と思うなら、それはメンバーのせいではなく、率いるあなたに何らかの要因があるのかもしれません。