その他

職業に貴賎なし

年末年始はごみ収集がお休みになるため、
マンションの塵芥置き場も溢れてしまい、
管理会社からは収集日までなるべく室内で保管してほしいと
注意書きがポストに入っていました。

プラスチックゴミはかさばるので、
ハサミで細かく切って処理したのですが、
45Lのビニール袋に2袋で何とか落ち着きそうです。
燃えるゴミもいつも以上に気をつけて処理し、
塵芥置き場には置かず、ベランダに保管しました。
段ボールやビン・缶類も同様にしました。

そして今日、1月4日は待ちに待った紙類の収集日。

塵芥置き場のドア開けた途端、
溢れかえったゴミの山を目にしました。

うっそぉ!
室内保管している人はいなかったのか・・・

残念な気持ちが襲ってきましたが、一人ブツクサ言いながら、
崩れ落ちてきた段ボール類をマンション外の収集場まで運び出し、
乗り掛かった舟と塵芥置き場の掃除をしていたところに
管理人さんがやってきました。

二人でやると思ったよりも早く片付き、やれやれと思ったところに
収集車がやってきました。
年明け最初の収集日はゴミの量も多く、
清掃員の皆さんは額に汗をしていました。

「あけましておめでとうございます。
収集頂いて、本当にありがとうございます!
年末年始はありがたみが身に沁みます。
ご苦労様です。」

そうお声がけすると、清掃員のお一人がこう仰ったのです。
「あけましておめでとうございます。
こちらのマンションは、いつも管理人さんがきちんとしてくださっているので
僕たちも助かります。
こちらこそ、よろしくお願いいたします!」

ゴミ収集してくれるのが当たり前と思ったら大間違い。
税金払っているんだからとふんぞり返っているのも大違い。

私たちの生活にはなくてはならない自治体サービスであり、
決して楽ではないその業務を担っている清掃員の方たちには
感謝の言葉を贈ってこそ当然であり、
それ以外の言動をなすべきでは決してありません。

通りの向こうの少し先のアパート前のごみ収集エリアでは
散乱した段ボールや、年末から放置されているゴミ袋が転がっていて、
そこを一つ一つ仕訳けながら段ボールや紙ごみだけを収集車に積み込む
清掃員の方たちの姿が見えました。

本当にありがたいことです。

どんな職業にも意味があり、誇りをもってしかるべきであり、
そこに貴賎はありません。
どんな職業の方にも尊敬をもって接することができる自分でいたいと
新年の青空に思うのでした。


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